掃除は整備の一歩

画像1: (Bikers Station@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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佐藤:では話を先に進めます。新車整備を別として、整備をする前にはまず掃除をしなければならないと思うんですが。

源さん先生:レースでもそうなんだけど、掃除をすることで、オイルの滲みやボルトの緩みなんかも見つけることができるんです。

佐藤:モトGPチームのピットをのぞいてみると、掃除を専門にしているスタッフがいますよね。そんなきれいなのを掃除するのかよというくらい、何でもかんでも掃除をして、走ってきたらまた外して掃除して。

源さん先生:汚いと、さっき言ったみたいなことがわからないからだよ。クランクケースにヒビが入って、オイルが滲むなんていうこ ともあるからね。そういう異常を見つけるために掃除をするの。掃除は整備の一部なんだ。

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佐藤:オートバイ屋さんにしても、汚いまま持ってこられるのは嫌ですよね。

小澤:そりゃ、そうだよ。うちのお客さんは、 比較的きれいにして持って来ますけど。

中野:本当に汚いオートバイが持ち込まれた ら、整備をする前にきれいにするんですか。

小澤:オイルの汚れなんかを高圧洗浄機で落とすことはときどきあります。

佐藤:いずれにしても、オートバイが汚れたまま整備をすると、分解したところに汚れが入り込んでしまったり、オイルが付着していると手が滑ってケガをしたりする可能性があるので、キレイにしてから整備したほうがすべての面でいいわけです。そもそも、仕事中の小澤さんを見ていると、手が油でベタベタ になっているなんてことがない。

小澤:手が汚れるのが嫌だし。かといって、軍手をして整備するのもダメ。小さい毛羽が付いちゃうし、手の感覚がなくなっちゃう。軍手をするのは、狭いところでトルクレンチを使うなど、手をケガしそうなときだけかな。手が汚れたらすぐに洗えばいいんだから。

源さん先生:俺はね、どうしても汚いものを持たなければいけないときは、片手だけ軍手をする。作業する手はきれいにしておくんだ。

確かに、レースの現場だと、走行ごとにバイクをバラして何度も何度も掃除する。
ネジ1本が少しズレて緩んでいるというだけで、命取りになる事だってあるんです。
バイクの不調の原因は、意外にそういう小さい部分の積み重ねだったりする事が多い。
命を預けて乗るバイク、ただの汚れで済まないのです!!!
自分のバイクの整備をしたいけど、まず何をしていいか分からないというあなた!
是非、愛車の掃除から初めてみては如何でしょうか?

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