2016年6月号のオートバイ別冊付録RIDEは80年代大特集!レースブーム、レプリカブームのさなかで、誰もがガンガン攻めて、峠に行くのもフツーだった80年代。ストリートの現場から、そのリアルな状況をお送りします!

昔からコーナーを楽しむライダーはいたようですが、大多数はツーリングルートの途中に峠道を組み入れてサラリと走る程度だったそう。
今と比較するとバイクもタイヤも信じられないほど低レベルな時代だったこともあり、ヒザを擦って走るなんて考えもしなかったとか。
ところが、80年代に入るとコーナーを走るためだけに峠に通うライダーが登場します。

毎年新車が200万台以上売れていた時代。
高性能なスポーツバイクが次々に登場し、ロードレースもブームになり、オートバイ誌「俺のサーキット」を筆頭に雑誌でも頻繁に取り上げられるなど、業界全体のベクトルが『コーナー速いヤツはエライ!』的な方向に向いていたので、土日ともなると峠道はバイクであふれかえるように。
原付もスクーターもレプリカも関係なく、みんなそれぞれ限界にチャレンジしていました。

「走り屋」「ローリング」「峠を攻める」なんて言葉が生まれたのもこの時代ですね。
現代の日本では考えられませんが・・・

画像: シードカラーの4型NSR250Rを追いかけるTZR250。それにしても・・ノースリーブ一枚って(怖)/©モーターマガジン社

シードカラーの4型NSR250Rを追いかけるTZR250。それにしても・・ノースリーブ一枚って(怖)/©モーターマガジン社

画像: ヒザに潰した空き缶をガムテープで貼り付けて、火花散らしながら走る125㏄のおにいさん。よく見ると右ヒザには空き缶ついてません。なぜ?/©モーターマガジン社

ヒザに潰した空き缶をガムテープで貼り付けて、火花散らしながら走る125㏄のおにいさん。よく見ると右ヒザには空き缶ついてません。なぜ?/©モーターマガジン社

画像: タンデムでここまでバンクさせるのはすごい!後ろの人の勇気をたたえます。/©モーターマガジン社

タンデムでここまでバンクさせるのはすごい!後ろの人の勇気をたたえます。/©モーターマガジン社

画像: 夏になると革ツナギの上を脱いで腰に巻き付けて走るライダーがたくさんいたとか。/©モーターマガジン社

夏になると革ツナギの上を脱いで腰に巻き付けて走るライダーがたくさんいたとか。/©モーターマガジン社

ロードレースが頂点なので、正装はもちろん革ツナギ。街中にも着て走りに行き、そのまま食事して、コーヒー飲んで。
それがけっこう当たり前な光景だったりして、ライダーにとってはいい時代だったことでしょう。

しかし規制もこのころから厳しくなり、二輪車通行禁止の峠道もどんどん増えました。
現代では見ることが難しくなったライダーたちのメインステージ。しかしながら、この時代がオートバイの歴史に残した功績は計り知れません。

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