SMAPの木村拓哉主演の人気テレビシリーズの映画化 第2弾。

2016年4月現在、テレビ放送では弁護士を主役に据えた新番組が多いらしいが、こちらは検事。昔から犯人を捕まえる、罪に問うというポジションからのドラマは多いが。

ストーリー

自動車にひかれて亡くなった女性。彼女はパーティーコンパニオンで、広域暴力団の恐喝事件の重要参考人だった(しかも広域暴力団の事件を追う担当検事が、かつての恋人 雨宮舞子)。

木村拓哉演じる主人公 久利生公平は、彼女がひかれたときに靴を履いておらず、足が汚れていたことと、ひかれた場所がネウストリア公国の大使館(架空の国家)のそばであったこと、そして彼女がコンパニオンの仕事でネウストリア公国の大使館員と接触していた形跡があったことなどを知り、大使館に協力を求めようとするが、にべもなく拒否される。暴力団と大使館員のつながりは存在するのか。その意味とは??

あらゆる手段を使って、情報を取得しようとする久利生検事だが、大使館側のガードは堅く、なかなか成果をあげることができない。果たして久利生検事は外交特権の壁を突破して、真相にたどりつくことはできるのか。

全作通して変わらぬプロット

テレビドラマベースでもあり、本作はシリーズを通して、
・久利生検事が、些細な事件(こういうと久利生検事に「些細な事件なんてない!」と怒られるだろう)の担当になる。
・その事件が実は、非常に大きな犯罪事件にリンクしていて、久利生検事の案件に焦点が集まる。
・久利生検事自身は、事件が大きくなっていくことには無関心で、ただ自分の事件の真相を突き止めることに執念を燃やす。
・久利生検事の姿勢に、周囲も引き込まれていく。
・結果的に久利生検事が事件全体を解決することになる。
というプロットは変わらない。

今回の巨悪は広域暴力団と、彼らと癒着して私服を肥やす外交官だが、全体のストーリーはいつもと同じだ。逆に言うと、それが安心感と全体を通してわかりやすさを生む。マンネリだが、それがゆえに誰でも楽しめる内容となる。

ただ (多少ネタバレで申し訳ないが)

松たか子演ずる雨宮舞子と、久利生検事は、結局この映画では結ばれない。もういい加減にしてやれよ、と、僕は少し憤るのである。

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