最近2ストのバイクが再び人気を博しているようだ。そこで、モーターマガジン社のムック本『2ストBIBLE 2016』が、2ストビギナーのために、代表的な2ストマシンをリストアップしているので、ここで紹介していこう。

『2ストBIBLE 2016 より抜粋』
 デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

ワークスYZR500レプリカはV型4気筒エンジン搭載の意欲作

画像: ワークスYZR500レプリカはV型4気筒エンジン搭載の意欲作

ヤマハのワークスレーサーYZR500のレプリカとして登場したのがRZV500Rだ。
アルミフレームに水冷500ccのV4エンジンを搭載。
ミドルクラスのヒラヒラ感こそないものの豪快で迫力のある走りはビック2ストならでは楽しさを感じさせてくれる。

ビッグ2ストの走りとは?

500cc は、2ストロークマニアにとって憧れであると同時に唯一絶対の存在だ。70 年代からモーターサイクルレースの最高峰として存在したGP500の排気量だからだ。2ストが世界の頂点に君臨していた時代の絶対排気量である。しかし市販された 2ストローク500ccモデルはとても少ない。その中の 一つがヤマハのRZV500R。ワークスマシン YZR500 と同じ V4のシリンダーレイアウトやエンジン下に配置されたリアショックを採用したロードスポーツである。

250のレプリカが走りだけでなくデザインやメカニズムまでも市販レーサーにどんどん近づいていくのに対してRZV500は、YZR のイメージを漂わせたマシンだった。

画像: 1984年にデビュー した RZV500R。 国内仕様はアルミフレーム。車重194kgで 64馬力。輸出仕様は同形状のスチールフレームで 88馬力。エンジンレイアウトの関係で 前の二気筒がケースリードバルブ、後ろの二気筒がピストンリードバルブという変則的な給気方式になっている。

1984年にデビュー した RZV500R。 国内仕様はアルミフレーム。車重194kgで 64馬力。輸出仕様は同形状のスチールフレームで 88馬力。エンジンレイアウトの関係で 前の二気筒がケースリードバルブ、後ろの二気筒がピストンリードバルブという変則的な給気方式になっている。

まずエンジンを始動した瞬間、V4の排気音でテンションが上がる。低速から力強いトルクは出ているのだけれど 4ストロークのようにドカンと車体を押し出すようなものではない。スロットルを開ければマシン自体はどんな回転からでも軽々と加速していくのだけれどスムーズで負荷がかかっている感じが まったくない。高回転まで回すとこの不思議な力強さがどんどん増幅されていく。

回転が上がっていくにしたがって、それまでバラバラに聞こえていた排気音がシンクロしてどんどん整った回り方をしてくる。ある回転から一気にパワーが出るという性格ではないけれど、こういうフィーリングや排気音の変化があるから走っていてとても気持ちがいい。流れが速い国道などクルマと走っていても何もストレスを感じない。250 のエンジンにこういう余裕はない。

当時、RZVの販売台数は決して多くなかった。それは大型免許が教習所で取れなかっただけでなく、ツアラー的な性格なら 4ストでもいいと考えた人たちもいたからだ。けれど今、じっくり乗ってみると、こんな風に 2ストのフィーリングをじっくり楽しむことができるマシンは他にないだろうと思う。

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