最近2ストのバイクが再び人気を博しているようだ。そこで、モーターマガジン社のムック本『2ストBIBLE 2016』が、2ストビギナーのために、代表的な2ストマシンをリストアップしているので、ここで紹介していこう。

『2ストBIBLE 2016 より抜粋』
 デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

ホンダ最後の2ストロークは総力をあげて造った電脳バイク

完全に整備されたNSR250R に、パワーの出るチャンバーを取り付けるとそれだけで驚くほどの速さを発揮する。NSR 全盛期だった80年代後半から90年代、日本各地のサーキットでマフラーだけを変えたマシンがレーシングマシンの走る GP250クラスのトップタイムに迫るくらいのタイムを記録して大騒ぎになったことがあったが、実際にこうして走らせてみると「なるほど」と思ってしまう。

レーサー並みのパワーとハンドリングで、 なおかつストリートマシンの乗りやすさがある。ワインディングでこのマシンよりも速く走ることができるマシンがあるとは考えられないほどである。

画像: NSRの魅力は走りだけではない。細部の作り込みや使われているパーツの妥協のなさが尋常じゃない。現行の 250を隣に 並べたりしたらその差は歴然だ。なんとか節約しようとして作った現行のマシンとバイク黄金期に妥協を排除して最高、最速のマシンを作ろう、という気合いで作ったマシンは細部のクオリティや漂ってくるオーラがまったく違う。そしてそういった一流のパーツが組み合わせされたことが NSRの走りを高いレベルに引き上げている。

NSRの魅力は走りだけではない。細部の作り込みや使われているパーツの妥協のなさが尋常じゃない。現行の 250を隣に 並べたりしたらその差は歴然だ。なんとか節約しようとして作った現行のマシンとバイク黄金期に妥協を排除して最高、最速のマシンを作ろう、という気合いで作ったマシンは細部のクオリティや漂ってくるオーラがまったく違う。そしてそういった一流のパーツが組み合わせされたことが NSRの走りを高いレベルに引き上げている。

画像: 写真のマシンは最終型のMC28。スイングアームは当時のワークスマシンを模して片持ちタイプになり、イグニッションもカードキーを差し込むタイプとなった。

写真のマシンは最終型のMC28。スイングアームは当時のワークスマシンを模して片持ちタイプになり、イグニッションもカードキーを差し込むタイプとなった。

MC28 にこれだけの装備を採用したのは、たぶんNSRがこれで最後のモデルになるであろうということを予想した技術者達が「やるなら最新最高 のものを集めたマシンにしよう」そんな想いを詰め込んだのではないかと思うのである。

最強の250レプリカ

画像: NSR にチャンバーをつけただけのプロダクションレース用 のレーシングマシンは、サーキットでも 素晴らしい速さを発揮し市販車であるにも関わらずレーシングマシン RS250 や TZ250 のタイムに匹敵するほどの速さを見せることも少なくなかった。

NSR にチャンバーをつけただけのプロダクションレース用 のレーシングマシンは、サーキットでも 素晴らしい速さを発揮し市販車であるにも関わらずレーシングマシン RS250 や TZ250 のタイムに匹敵するほどの速さを見せることも少なくなかった。

思い切り回せば 250 最速とも言われたパワーが炸裂する。軽い車体とこのパワーによる走りは刺激的な速さを生み出すだけではない。スロットルの開閉でマシンをコントロールすることもできるし、コーナーの立ち上がりではビックマシンのような速さで加速していく。250というレベルを遥かに超えた走りが可能になる。

NSR のもう一つの魅力はハンドリング。ライダーが攻めれば攻めるほどマシンとの一体が強くなっていく。だからこのマシンに乗ると多くのライダーがもっと速く走りたいと思って、その結果素晴らしいタイムを発揮するのである。

デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.