東本昌平先生監修のモーターサイクルムックマガジン『RIDE51』にて取り上げられた《50ccアメリカン》。こちらは、JAZZやMCX50、RX50など、オートバイを愛するものの原点とも言える”ゼロハン”を題材にした特集ですが、そちらをご紹介する前に、まずは日本のアメリカン勃興史を振り返ってみます。
チョッパーは”自由のシンボル”
映画「イージーライダー」を観て”自由のシンボル”と憧れたチョッパーは、70年代に日本でも人気になったものの、当時は4発エンジンのジャパニーズアメリカンが台頭し、現代風(ハーレー風?)のVツイン+ロー&ロングのスタイルはまだまだ登場していなかった。
400クラス以下に絞ってみれば、最初にリリースしたのはヤマハで、1983年に登場したXV400スペシャルを進化させた87年のXV400ビラーゴは、まさに正統派スタイル。前後スポークホイールのクラシックテイストを追求し、駆動系にはシャフトドライブを採用した。
アメリカンブームの火付け役
90年代初頭にはネイキッドブームに続いてアメリカンにムーブメントが起きるが、その火付け役となったのが88年発売のホンダ・スティード400だろう。同年には250にもXV250ビラーゴが投入され、カスタムパーツも市場に豊富に出回った。
95年の東京モーターショーでデビューしたXVS400ドラッグスターは、96年の発売以来国内小型二輪市場で4年連続販売台頭数首位に輝き、ミドルクルーザーの代名詞に。
その頃、大型二輪免許が教習所で取得可能になり、ハーレーが好調なセールスを続けることになるのだ。
|文:青木タカオ
“零半狂詩曲”
50ccのオートバイでクラッチの繋ぎ方を学び、目の前にある道がどこまでも果てしなく続くことを知った。そんな原点ともいえる”ゼロハン”を題材にアレコレ勝手なことを語る『RIDE』内コーナー“零半狂詩曲”。
次回、そんなゼロハンの中でも、レーサーレプリカブーム真っ只中に登場した”JAZZ”を中心に、50ccアメリカンについてご紹介したいとおもいます。お楽しみに〜!