2016年シーズン開幕前に、各メーカーから次々と公開されたニューマシン。 シーズンを戦っていく上で、変更はあるものの、今年1年間を戦うベースとなるマシンを改めてご紹介。

マシンの前後重量配分を大きく変更か!?
YAMAHA 2016YZR-M1 (Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)

画像1: (Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

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ここ数シーズン、外観からはモデルチェンジの跡が見えにくいYZR-M1。15年モデルからの特徴であるメインフレームの剛性抜きは引き続き行われるが、15年シーズン中にトライされていた、シートカウルに給油口がある仕様はひとまずお蔵入りか。ただし、使用タイヤの変更のためマシンの前後重量配分やホイールベースを変更しているはずで、燃料タンクは容量が2L増加した分、さらにシート方向に伸びていると思われる。カウルのウィングは、効果あるレースにのみ装着される。

やっぱり一番気になるのは、15年度チャンピオンチームのマシン!YZR-M1。ビジュアルからはほとんど変更点があるようには見えないけど、やはり、タイヤの変更による調整は大きいはず!今年はマシンだけでなく、ライダーのポテンシャルが重要になってくるという事で、どんな走りを見せてくれるのか楽しみな1台です。

エンジン出力特性を よりマイルド方向に?
HONDA 2016RC213V (Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)

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15年シーズン序盤、度重なるマルケスの転倒は、エンジンとフレームのマッチングにあった、と明らかにしたホンダは、シーズン中からエンジン特性の変更を明言。共通ECUが採用される16年シーズンは、これまでのようなきめ細かい出力制御も出来ないため、エンジン単体の素性をさらに磨く必要があると考えたようだ。外観からわかる変更では、スイングアームの剛性抜きのためのホールが設けられている点。スイングアームも、タイヤの完成度に応じて交換していくセッティングパーツとしていくのだ。

スイングアームをタイヤの完成度に応じて交換していくセッティングパーツにする。タイヤがメーカーかわがらりと変更になる今シーズンならではの、作戦だ。

出力アップとシームレスミッションを投入!
SUZUKI 2016GSX-RR (Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)

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復帰2シーズン目を迎えるスズキは、15年シー ズンからの課題であるパワーアップに取り組んだ。さらにライバルが実用化に成功しているシー ムレスミッションも完成し、初表彰台、初優勝 を目指すシーズンとなる。ミッションは、ウィンターテストでシフトアップ方向のみを投入し、 シフトダウン方向は開幕に間に合わせる予定だという。ホンダ/ヤマハのシーズン中開発禁止に対し、スズキは改良が可能。エンジン使用基数も、ホンダ/ヤマハの7基に対し、12基まで OKな優遇措置が採られる。

復帰2シーズン目という事で、他のライバルメーカーとの差を埋めるための優遇措置を利用して、一気に差を詰めたいSUZUKI。シーズン中の改良の方向性にも注目していきたい。

復活勝利を狙う、勝負の2016年シーズン!!
DUACTI 2016Desmosedici GP (Racing オートバイ MotoGP GRAPHICS 2016@モーターマガジン社)

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ケーシー・ストーナー在籍時の2010年オーストラリアGPを最後に、5シーズンにわたってレース優勝のないドゥカティは、継続参戦組でもマシン優遇措置がある、いわば屈辱のレギュレーションの中にいる。16年シーズンから使用される共通ECUは、ドゥカティが古くから使用しているマニエッティ・マレリ製で、その意味で一日の長あり、か。16年ウィンターテストを見ていると、相変わらずトップスピードの高さはナンバー1で、自他ともに認めるブレーキングの名手、アンドレア・ドビツィオーゾを擁して、あとはコーナリングエントリーと脱出スピードが優勝へのカギとなりそう。16年モデルは、ウィング搭載とともに、サイドカウルの形状がかわり、メインフレームへの溶接個所やシートカウルと座面の分割方法などが変わっているようだ。ウィングはシーズン 後半にも実戦投入された、左右2枚ずつ、計4枚を装備。この4枚ウィングもウィンターテストで使用されていたが、シー ズン中に変更される可能性も大きい。

5年間優勝無しという屈辱の中にいるDUCATI。今シーズンのレギュレーションで共通化されるECUと同じマニエッティ・マレリ製を古くから使っている事、そして、優遇措置。この2つが追い風になっている、負けられないシーズンとなっている。

各メーカーが誇る最先端技術を競うのではなく、レギュレーションにあったマシン、そしてライディングテクニックが要される事となった今シーズン。ライダー同士の戦い、そして、各メーカーがどういう方向性でマシンをレギュレーションに合わせてくるのか、見どころいっぱいで、ますます目が離せなくなったMotoGP!!第2戦のアルゼンチンGPは、来週末の4月3日!!!必見です。

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