F40、F50に続き、フェラーリの創業55周年を記念して2002年に生み出されたスペチアーレ(限定生産車)、エンツォフェラーリ。
F60…ではなかった。
発表前には各方面から F60 という名前で登場するであろうと予想されていた、55周年記念のスペチアーレ。予想を裏切り、フェラーリ創始者の名前である、エンツォの名が与えられました。
外側斜め前方に持ち上がるバタフライドア、高速走行時に作動するアクティブリアウイング、クラッチペダルは廃止され、パドルシフトを採用。
6.0リットルのV12エンジンを搭載し、最高出力は660馬力、最高速度は350km/hです。
日本人デザイナーによるデザイン。
エンツォフェラーリのデザインを手がけたのは、日本人。当時ピニンファリーナに在籍していた奥山清行氏です。
ポルシェのシニアデザイナーを務めた後にピニンファリーナ社に入社し、様々なスペシャルカーを手がけた奥山氏ですが、エンツォフェラーリを手がけた際は、 イタリア人以外でフェラーリをデザインしたのは初めての外国人 として話題になりました。現在は、KEN OKUYAMA DESIGNのCEOとして、カーデザイナーだけに留まらず、ファッションアイテムから鉄道車両まで、様々なデザインを手がけています。
エンツォフェラーリがロンドン市内を…泥道を…
ロンドンの街中に、突如エンツォフェラーリが…。皆さん駆け寄って写真を撮っています。他の車と比べると、やはり車高が低い…と思ったら、たまたまなのか、お友達なのか信号待ちで隣と後ろにならぶアストンマーティンも低い…。
そして、泥道をラリー車のごとくドリフトするエンツォフェラーリ。
なんの意図で行われた撮影なのかは不明ですが、赤く美しいエンツォフェラーリに泥水は似合わない…と思うのは私だけでしょうか。
現在までに400台(400代目は当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世のために生産され、チャリティーとして寄付されました)が限定生産され、日本国内正規輸入台数は33台です。
F40、F50、エンツォフェラーリと続き、さて次回は…?