電子制御でドヴィツィオーゾの夢を見る。 (GOGGLE@モーターマガジン社)

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最新のスポーツバイクでよく聞く電子制御という言葉。簡単に言うとABSのような、走行中の危険を機械が察知してその危険を緩和するような制御が働くシステム。最近のスーパースポーツはそんな電子制御装置が満載で安全にスポーツライディングが楽しめるようになっているみたい。

BMW S1000RRにカワサキH2、さらにヤマハYZF‐R1、そしてこの、ドゥカティ1299パニガーレと、もはや世界中のトップスーパースポーツは、出力200P S/車両重量200㎏が当たり前になってしまった。
 
200P Sとひと口に言うけれど、それはもはやタイヤのグリップを優に超える出力であり、ほんの数年前のワークススーパーバイクと同等の数字なのだ。そんなもの、そうして誰にでも買えるような市販車のスペックなんだ、と思う向きもいるかもしれないけれど、そこをカバーするのが「電子制御」によるライディングサポート機能だ。

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ライディングにおいて、自分で操作するというバイクの操作性を重要視している人たちからは、ちょっと納得のいかないイメージもある電子制御。私も、最近自動車で特に開発が進んでいる自動運転とまでいけば、『そんなのツマラナイ・・・』と少し反発してしまう派だけど、バイクの電子制御というのは、車体が不安定な状態になった時に働く安全装置のような物なので、この電子制御にサポートしてもらいながら、ハイスペックな最先端スーパースポーツの走りを追求するのも楽しいのではないかと思う。

たとえば直進していても、リアタイヤに荷重がかかっていないと、リアタイヤは空転を始めてしまう。
ここで、前後輪に取り付けられた回転センサーが前後輪の回転差を検知して『リアタイヤの回転だけが多い』と判断すると、エンジンコントロールユニットに信号を出して、失火させたり点火時期を遅らせたり、ガソリン噴射を止めたり、と出力を抑え込んでくるのだ。これが一種のトラクションコントロール車体が直進状態でない場合=バイクがバンクしている時は、さらにタイヤがスピンしやすくなるため、直進時よりも早く介入することになり、スピンが止まる=タイヤのグリップが回復すれば、再び出力コントロー ルをしなくなる、という仕掛け。同じくフロントタイヤが浮いてしまったら、今度はフロントホイールの回転は止まり、リアタイヤだけがグリップしていることになり、ここでは『フロントタイヤの回転だけが少ない』と判断し、出力を抑えにかかる。これがウイリーコントロールということになる。

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機械的な進化はもちろん、電子制御技術の進化が目立った1299パニガーレ。速くなったのはもちろん、より速く走らせられるようになるのが、電子制御技術の恩恵なのだ。
 
もちろん、それが決して「上手い人だけ」への恩恵ではなく、普通のおじさんにだって「速く走らせられる」技術は有効。頭から電子制御技術を否定することは簡単だけれど、上手に付き合うのが「今」なのだ。

上手に使えば普通のおじさんにだって有効な電子制御で進化した1299パニガーレでドヴィツィオーゾを目指してみてはいかがでしょうか(*´▽`*)

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