第56回は、愛好者の間では通称は 「ブル」 、道路網の整備拡大で高速長距離ドライブが可能なモーターバリエーションの時代に 「新しい時代の新しいセダン」 というキャッチフレーズのダットサンブルーバードを3車種ご紹介します。パンチのある見た目ですが、ファミリーカーとして象徴的存在です。(あぁこ@ロレンス編集部)

ダットサンブルーバード1300/1600(1970年)

画像: ダットサンブルーバード1300/1600(1970年)

スタンダードにヒーター、ラジオがつき、バンパー、ホイールキャップなどが高級化したが、性能その他まったく同じ。1300は1296ccOHC72HPのエンジンでマキシマムは145km/h、1600は1595ccOHC92HPで155km/hである。変速機は3段コラムシフトのほか4段フロア、BW自動もある。バネのまわりは前がストラット、後がセミトレーリング・コイルの全輪独立懸架。

ダットサンブルーバード1600クーペ(1970年)

画像: ダットサンブルーバード1600クーペ(1970年)

セダンより1年余り遅れて68年11月に、クーペ・モデルが加えられた。これは1600デラックスに2ドアのクーペ・ボディを装架したもので、車高はセダンより15mm低い。ホイールキャップはスポーツ・シリーズと共通のものを使っている。ボディを強化したため、車重はデラックス・セダンより5kg重いが、性能は変わらない。リアシートはベンチシートで、乗車定員はセダンと同じく5人である。

ダットサンブルーバードSSSクーペ(1970年)

画像: ダットサンブルーバードSSSクーペ(1970年)

エンジンの圧縮比を9.5にあげ、SU気化器2個を装備して、100HPにパワーアップしたエンジンをクーペの車体に積んでいる。車内はタコメーター、木製ハンドル、バケットシードなど、豪華なスポーツムードにあふれている。フルリクライニング・シート、センターコンソールなど、SSSセダンよりもさらに高級化され、価格も2万5000円高い。前輪はディスク・ブレーキを装備する。

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