フランシスコ・コッポラ監督が描く、バッドボーイとモーターサイクルの青春ストーリー。不良少年ラスティ・ジェームズには、モーターサイクルボーイという異名をとるとびきりクールな兄貴がいたが、彼はなぜか失踪して行方をくらませていた。なぜ自分を置いて姿を消したのか、理由がわからず苛立つラスティ。
そんなラスティは対立する不良グループとの抗争に応じるが、その最中にモーターサイクルボーイが戻ってくる。しかし、尊敬する兄貴はなぜか昔の面影はなく、喧嘩や諍いを嫌い避けるようになっていた。彼が関心を持つのは水槽の中のランブルフィッシュ(闘魚)だけだった・・・。

美男美女のオールスター出演でドキドキするする作品

改めて本作をみて驚くのは、あまりに綺羅星のように著名俳優たちが出演していることだ。主人公ラスティ・ジェームズを演じるマット・ディロン、その彼女はダイアン・レインで親友にはニコラス・ケイジ(彼はコッポラの甥)。狂言回しの役どころ(モーターサイクルボーイ)を軽妙に演じるミッキー・ローク。その父親役にはデニス・ホッパー。
さらに、(『マトリックス』のモーフィアスを演じた)ローレンス・フィッシュバーンまで出演しているのには驚いた。映画っていうのは、一度見たからといって鷹を括らずに、たまにはちゃんと見返すものだ。

画像: ランブルフィッシュにしか関心を持たなくなったモーターサイクルボーイ www.imdb.com

ランブルフィッシュにしか関心を持たなくなったモーターサイクルボーイ

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画像: マット・ディモン演じるラスティ。 www.imdb.com

マット・ディモン演じるラスティ。

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画像: ミッキー・ローク演じるモーターサイクルボーイ

ミッキー・ローク演じるモーターサイクルボーイ

画像: ニコラス・ケイジ。まだフサフサ。

ニコラス・ケイジ。まだフサフサ。

画像: ダイアン・レインはラスティのガールフレンドを。

ダイアン・レインはラスティのガールフレンドを。

画像: どこまでもかっこいいデニス・ホッパーは、モーターサイクルボーイとラスティの父親を演じる

どこまでもかっこいいデニス・ホッパーは、モーターサイクルボーイとラスティの父親を演じる

名作なのか駄作なのかは観るあなたが決めてください

本作は全編モノクロームである。色盲であるモーターサイクルボーイの目を通して観ているという設定のようだ。彼の目に映る”色のある世界”は、水槽の中のランブルフィッシュだけだ。

モーターサイクルボーイは街の不良を束ねるボスだったが、あるとき不意に姿を消す。戻ってきたときの彼はまるで廃人で、かつての彼ではなかった。彼に何があったか、弟のラスティ・ジェームズどころか、観ている我々にもよくわからない(笑)

『ランブルフィッシュ』をみたのは何十年ぶりだかわからないが、ストーリーは完全に忘れていた。いや、忘れていたと思ったのだが、そうではなくて、改めて観ても全く意味がわからないのだった。しかも、思っていたよりも全然オートバイが出てこない(苦笑)。

しかし、モノトーンの映像はスタイリッシュだ。万人受けする作品ではない。
なのだけど、僕はまた、10年後くらいに本作を観るだろう。なぜかそれを確信を持って言える、実に不思議な映画だ、ランブルフィッシュは。

Rumble Fish (Francis Ford Coppola, 1983) Theatrical Trailer

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