川崎のハーレー専門カスタムビルダー BAD LANDにお邪魔した。
前回はオフィスと工場をみせていただいた模様をレポートしたが、倉庫と、そのなかに設置された撮影スタジオもお見せいただいたので、レポートを続ける。
倉庫の中で世に出る日々を待っている工芸品のようなマシンたち
本社から車で数分の場所に、倉庫はあった。
ドアを開け、中に入ると、オートバイ好きにはたまらない空間が広がっていた。ざっと数十台のハーレーが所狭しと並び、自分たちの順番を待っていたのである。
(なぜか車検を引き受けたというKAWASAKI ZIもあった。足回りや排気系だけでなくエンジン周りもフルチューンされた、いまどき珍しい一台であった)
倉庫の奥の撮影スタジオ
BAD LANDを特徴づけているのは、プリントではなくクラウドを中心に行っているマーケティングの巧みさだ。
もちろんカスタムそのものの技術が高いからこその評価だが、その製品の良さを世界に知らしめるための手法が、オートバイ業界のそれではない。高度なコンテンツマーケティングの好例として、高い評価を受けるべき企業である。
BAD LANDのFacebookページにしても、HPにしても、そこには素晴らしいクオリティの画像が数多く並べられているが、それらはすべてクワイさんの作品だ。
その美しい写真を生み出しているスタジオは倉庫の奥にあった。
ソーシャルメディアマーケティングからオウンドメディアへ
実はBAD LANDは、このロレンスの兄弟サイトと言えるオウンドメディアを立ち上げている。
開設するやいなや1ヶ月も経たずに10万PVを超えるトラフィックを生み出した、奇跡的なオウンドメディア「BADLAND RHAPSODY」だ。
240万人以上のファンを抱えるFacebookページを運営し、さらにEコマース機能を装備するWebサイトを持ちながら、なぜいま改めてオウンドメディアを立ち上げるのか?
その質問に対して、クワイさんは「Facebookページのリーチ数は、Facebookの意向次第で増えたり減ったりします。Facebookだけに依存するのはあまり良くないと考えました」と答えてくれた。
また、「Facebookページは自社ブランド名でスタートしたけれど、本当は世界中のハーレーカスタムメーカーと協力して、新しいメディアを作ろうとしていた」とクワイさんは語る。「FacebookページのURLやページ名は後から変えられないので、ならば世界のハーレーカスタム情報を発信する場を自ら作ろうと考えています」
そのためにまず、RHAPSODYを試験運用始めた。
「使い勝手がよいことがよくわかったし、読者の反応もいいので、そろそろ世界の同業者に連絡して、新しいメディアへの参画を呼びかけようと思っています」とクワイさん。
とても従来型の”カスタム屋さん”の発想ではない。
ロレンスとしても(運営会社であるリボルバーとしても)、そのプロジェクトに一役買いたいと考えている。
【BAD LANDとは】
モーターサイクルの“究極”を貴方に。 100年以上の歴史を誇り、常にモーターサイクルの頂点に君臨し続けてきた、HARLEY-DAVIDSONその歴史は常にカスタムとともに進化してきた。 そして、どの時代もシーンを変えたカスタムマシンは常識にとらわれない勇気をもち、前へ進もうとする姿勢から生み出されてきた。今、カスタムハーレーのありかたが大きく変わろうとしている。始まりはヨーロッパのカスタムシーンからだった。太ければどこまでも太く、低ければどこまでも低く。かれらは常識にとらわれず、極限までハーレーの、ワイルドで力強い部分を表現した。 BAD LANDは創業以来、常に最新のユーロカスタムシーンと密接にコラボレーションし、既成概念に囚われない究極のカスタムハーレーをお客さまにご提供して参りました。 究極を知るあなたにこそ相応しいモーターサイクルをユーロカスタムの最高峰を知り尽くした当社がプロデュースいたします。 まずはお気軽にご相談ください。