AR(Augmented Reality)は、拡張現実技術
ちょっとまえのセカイカメラに始まって、Google GlassやFacebookが買収したOculusなど、多くの企業が参入した、IT業界ではとってもホットな領域です。
基本的にはインターネットに接続された眼鏡やゴーグル型のデバイスを使って、肉眼では見えないはずのさまざまなデータを、現実の視覚に重ね合わせて表示する技術のことです。
Google Glassは残念な結果に終わりましたが、あれ、ほんとは例えばお医者様とか、警官とか、特定の職業の特定な利用シーンに合わせて用途を絞れば、実はとても有望なデバイスだと思います。
例えば、ロレンスでも紹介した、スカリーはAR技術を搭載したヘルメット。使用者をライダーに絞ることで活路を見出そうという試みです。
ドライバーをアシストすることに専念したプロジェクトをMINI が提案
このMINI Augmented Visionは、同じようにドライバー専用としてMINI が提案したARアイウェアです。
カーナビ的な使いかたに、スマートフォンのようなカレンダー機能との連携や、交通状況の適時通知など、安全かつ快適なドライビングをするための、どちらかというと受動的な使い方に専念して作ったものです。

出かけるときにこのARアイウェア「Mini Augmented Vision」をかけると
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現在時刻やスケジュールに従ってアポイントの時間や、徒歩や車での所要時間が表示されます
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途中で気になったポスターを見ると
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詳細が見えます(残念、チケットは売り切れです)
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ドライブ中に、ドアの横をすり抜けていくスケーターが!
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うっかりひっかけないように注意を促すのです
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駐車もアシスト
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目的地についたら、
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アイウェアを外します。常につけておくのではなく、ドライブアシストに使うのがMINIの提案
www.youtube.comThe Future of Driving with MINI Augmented Vision
www.youtube.comだから、四六時中つけるのではなく、車を使用するときとその前後にだけ用いる、と利用領域を限定することで、その価値を最大化しようと狙っています。
このような特殊なデバイスをつける理由。医者や警官、ガードマンなどのコスチュームの一つとして、レーサーやライダーのデバイスとしてなど、こんなデバイスをつけていても奇異にみられないようなシチュエーションに絞って、提案すること。
それが大事なんですよね。
MINIの場合、さらにSkullyのARヘルメットより一歩進めて、MINI(車)本体とエアリンク(接続)することを想定しています。
車のスクリーンに映すアイデアを進めているメーカーもあるようですが、それだと車の中でしか使えないわけです。ポータブルという意味では、こちらのドライビンググラス型ARデバイスのほうが普及しやすい、かもしれません。ライダー向けにもゴーグル型にしてくれれば使えますしね!