東京都の、電動2輪(3輪)のバイクに対する車両購入費補助が昨年度より増額され、6月7日(月)からその申請の受付が開始されています。この制度を使うと、どれだけの補助金を受け取れるのか? どのようなモデルが補助金交付対象になっているのか? いろいろ調べてみました!

国の補助金と、都の補助金を受け取ることができます!

クリーンエネルギー4輪車などを対象とする「エコカー補助金」に比べると、EVの2輪(3輪)バイクを対象とした国と東京都の補助金のことはあまり多くの人には知られていないのではないでしょうか・・・? 前者の国の補助金・・・「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」は、数年前から経済産業省が行っている制度です。

後者の東京都の補助金は、国内の各自治体が行っている電動バイク購入補助のひとつですが、過去にあった自治体の補助金に比べると補助金の額がかなり大きいのが特徴です。東京都はCO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現に向け、都内で新車販売される2輪車を2035年までに100%非ガソリン化することを目指していますが、その充実した補助の内容は、東京都の意気込みの強さを感じさせるものです・・・。

気になる補助金制度の中身は・・・?

今年度、東京都は補助金の額を昨年度より増額しています。2035年までに都内で新車販売される2輪車を、100%非ガソリン化するという14年後の目標達成へ向け、東京都は2021(令和3)年を「非ガソリン化元年」と位置付けています。

※国の補助金:クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金

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まず補助金対象車両ですが、現状ではホンダ、ヤマハ、スズキの原付一種・二種の2(3)輪EV、そしてミツオカの側車付2輪とトヨタ車体のミニカー・・・になっています(別項参照)。補助額はガソリン車両との価格差から、国の補助金を除いた額・・・となり、車種により上限18万円または48万円という設定です。

原付二種の2輪EVを例にした、補助額のイメージ図。購入した2輪EVの価格からガソリン車価格を引き算して、差額分を国および都の補助金が埋める・・・イメージです。

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補助金の申請受付期間は2021(令和3)年6月7日から2022(令和4)年3月31日まで。申請手続きのフローは、以下の図のとおりになります。

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申請受付窓口
公益財団法人東京都環境公社
東京都地球温暖化防止活動推進センター(愛称:クール・ネット東京)
〒163-0810 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル14階
電話:03-5990-5068

気になる補助金対象車両と、補助金額はコチラ!

上述のとおり、補助金の対象となるのは国内5社の27機種(原付一種および二種、側車付二輪、ミニカー)のEVです(※対象電動バイクと助成金額は、2021(令和3)年6月7日現在)。

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リストにはスズキのe-Let’sなど、すでに生産終了している機種の名前もありますが、もしも新車の在庫が近所のお店にあれば・・・補助金使えばお買い得になるかも? 

今年度から対象車両に加わったホンダ「ジャイロ e:」。予備バッテリー2個セットの場合、98万円の車両本体価格に対し、国の補助金6万円と都の補助金48万円を受けることができます。

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現状では国産メーカーだけが対象ですが、4輪のエコカー補助のように輸入車にも対象が拡大されたら良いなぁ・・・と思いました。現行制度では「ガソリン車両との価格差」を制度設計に組み入れているので、そのあたりが難しいのかもしれませんね? 輸入車の場合、現状の国産車の補助金対象車のように、ハッキリと比較対象になるガソリン車両を定義するのが難しいですから・・・。

ともあれ、多くの人・企業がこの制度を活用することで事業実績が残れば、さらなる制度枠や補助金の拡大も期待することもできるでしょう! 電動2輪車の購入を検討している方は、ぜひ補助制度の詳細が解説されている、以下のリンクもチェックしてみてください!