いよいよ2017年のMotoGPのシーズンが開幕しました。昨年はウイナーが史上最多の9人になるなど、盛り上がりを見せました。その中でも”本来の強さ”を発揮してマルク・マルケスが、5回目の世界王者の座に就いたことは、ロレンスの読者ならご存じのことでしょう。
最高峰クラスのMotoGPでは、彼にとって自身3度目のタイトル獲得となりましたが、その彼のこれまでのサクセスストーリーを描いたコミックが、昨年スペインで発売されたことはご存じだったでしょうか。実は、そのコミック、『MARC MARQUEZ THE STORY OF A DREAM』の日本語版(邦題:『マルク・マルケス物語 ー夢の彼方へー』)を、2017年3月24日に発売させていただくことになったことを、皆様にご報告いたします。

幼少期から、最高峰MotoGPのタイトルを獲得するまでを描いた公式コミック

本国スペインでは昨年発売された、こちらのコミック。当然マルケス選手の公式サイトでも販売されています。全160ページオールカラーの仕上がりとなっています。
昨年の6月に、版元であるノルマエディトリアル社から、日本での出版を打診されたのが日本語版制作のきっかけだったのですが、驚いたことにこのオファーの手紙、日本語で書かれたものだったのです。
これまでにスペイン、イギリス、スウェーデン、フランスなどモーターサイクル関連の仕事をしてきましたが、全てやりとりは英語でした。スペイン人から日本語の手紙が送られてきたのは初めてで、とても驚かされました。しかも、その後のメールのやりとりも日本語で行われたのです。お陰で話はスムーズに進み、電子書籍のみではありますが、『MARC MARQUEZ THE STORY OF A DREAM』日本語版『マルク・マルケス物語 ー夢の彼方へー』を日本国内のファンの皆様に届けさせていただくことに、我々は合意するに至ったのです。

作画はチャーミングな女流漫画家

作画を行ったベレン・オルテガ

余談ですが、本作の作画を担当したベレン・オルテガも日本語ができるのです…というか彼女は昔、大阪に住んでいたのだそうです。
ベレンはヒューマンアカデミーの交換留学生として、日本語や日本文化を学んでいたとのことです。
もちろん日本の漫画からも大いに学ばさせてもらった、と彼女は語っています。何よりも日本の生活を楽しむことが、彼女にとっては重要なことであったとのことです。
ベレンは2011年に「ひまわり」でデビュー(グレナット出版)しましたが、この作品は中世の日本を舞台としたサムライの物語で、バルセロナのサロン・デ・マンガにおける受賞作でもあります。

知られざるマルケスの幼少時代にも焦点を当てた、充実した内容

さて、話を戻しましょう。その肝心のコミックの内容ですが、まさしくマルク・マルケスの自叙伝と言える内容になっています。翻訳は、『バレンティーノ・ロッシ自叙伝』『バレンティーノ・ロッシ使命』『MotoGPパフォーマンスライディングテクニック』で、弊社がお世話になっている西村章さんです。

本書はコミックの体を成してはいますが、日本の漫画とは違い、読むべき活字がとても多く、日本語版の制作には人知れず苦労をさせられました。
コミックなので、文字サイズが変化しない「フィックス型」での提供となりますが、結果としてフキダシに文字がギュウギュウに入っていると漢字が潰れてしまい判別できなくなってしまいます。原書では文字の大きさはかなり小さいのですが、アルファベットは26種類しかないですし、小さくても判別つきますが、日本語ではそうもいきません。そんな中で、日本の皆様にとっての読みやすさを追求していく作業はとても苦労を要するものでした。

そんな苦労の末に発売にこぎつけた『マルク・マルケス物語 ー夢の彼方へー』ですが、いままでのマルケス関連の書物では知られることがなかった、マルケスの素顔を皆様にお知らせする、よいきっかけになるはずです。
例えば、実は決して裕福とは言えない家庭で育ったマルケスが、幼い頃からどのようにモーターサイクルと出会い、そしてどのようにして世界の檜舞台まで登り詰めていったのかを、本作は明らかにしてくれています。
読者の皆様の多くは、順風満帆のようにMoto3からMoto2、そしてMotoGPへとステップアップしてきたマルケスのキャラクターを、これまで多くのインタビューを映像で見たり、活字で読んだりして、漠然としていたとしても、ある程度見知っていると考えていると思います。しかし、マルケスがこれまで歩んできた道のりを凝縮した一貫したストーリーとして、このコミックを読み込んでいただければ、今まで知らなかったマルケスの魅力を発見することができると思います。

『マルク・マルケス物語 ー夢の彼方へー』のプロモーション映像をどうぞ

電子コミック 「マルク・マルケス物語」- 夢の彼方へ -

www.youtube.com

動画は昨年行われた出版記念イベントのものです。
スペインの子供達にとっては、マルケスはまさしく我らがヒーローですね。最高峰クラスのチャンピオンとこうしたイベントで間近に接していれば、MotoGPの人気も高まるでしょう…羨ましい環境です。
開始から34秒のあたりから作画のベレン・オルテガとノルマエディトリアルの担当編集者オスカー・バリアンテ(この方が日本語の手紙を送ってくれた人です)の姿も見受けられます。
(先述の通り、お二人とも日本語メールできるので、とても助かりました)
ちなみに、お二人とはFacebookでも繋がったのですが、彼らのアカウントに、日本が誇る二輪イラストの実力者である藤原らんかさんと、★shineさん、そしてナオQさんを紹介したら、お二人ともめでたくフレンドになっていただけました(笑)。

『マルク・マルケス物語』、どこで買える?

電子書籍のみの販売ですが、残念ながらロレンスでも弊社のサイトでも購入できません。
そこで、下記のような特設ページを作りましたので、ご確認ください。
販売店情報は随時アップデートしてまいります。

『マルク・マルケス物語 ー夢の彼方へー』、東京モーターサイクルショー開催日と同じ2017年3月24日に配信開始です。
ぜひ、ご期待いただけますようお願い致します。