年末の恒例企画? Lawrenceが選んだ今年・・・2024年の10大ニュース(順不同)でご紹介します。29億ユーロ≒4,700億円!! という巨額の負債が発覚し、苦境に立つKTMグループですが、その苦境に救いの手を差し伸べている者のなかに、F1で活躍するドライバーの名が報じられて話題になっています・・・。

MotoGPに関心があることは、昔から知れ渡っていましたが・・・?

CRASHなど複数の海外メディアが既報なのでご存じの方も多いと思いますが、今年の暮れに経営危機から民事再生の手続きに入っているKTMに、7度のF1王者であるルイス ハミルトンが投資対象として興味を示しているという話が話題になっています。

報道によると、この話のネタ元はKTMのモータースポーツディレクターであるピット ベイラーで、彼によるとハミルトンはマネージャーとともにKTMを訪れ、話し合いの機会をもったとのことです。

2019年の冬にはスペインのリカルド トルモ サーキットにて、ハミルトンがヤマハYZR-M1に、そして元MotoGP王者のバレンティーノ ロッシがメルセデス-AMG F1 W08に乗る・・・というイベントがあったことを、ご記憶の方も多いでしょう。

画像: 大スポンサーのモンスターエナジーのはからいで実現した、2019年のF1 & MotoGP乗り比べイベント。しっかりとハングオフのフォームをとって、コーナーを攻めるL.ハミルトン! ちなみにV.ロッシとのタイム差は、約4秒ロッシに劣るというものでした。速い人は何に乗っても速い? www.yamahamotogp.com

大スポンサーのモンスターエナジーのはからいで実現した、2019年のF1 & MotoGP乗り比べイベント。しっかりとハングオフのフォームをとって、コーナーを攻めるL.ハミルトン! ちなみにV.ロッシとのタイム差は、約4秒ロッシに劣るというものでした。速い人は何に乗っても速い?

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ハミルトンがMotoGPに強い関心を持っていることは、今年グレシーニ レーシングの買収や資金提供に興味があることを明らかにしたことからも、多くのモータースポーツファンに知られていることです。また投資家としては米NFL(ナショナル フットボール リーグ)のデンバー ブロンコスのオーナーグループに加わるなどの実績があり、さすが7度のF1王者とうならされるだけの資産を、彼は有しています。

画像: 互いのヘルメットを持って、肩を組むL.ハミルトン(左)とV.ロッシ。 www.yamahamotogp.com

互いのヘルメットを持って、肩を組むL.ハミルトン(左)とV.ロッシ。

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ともあれ、KTMにはモータースポーツに関わり続けてほしいですね!

この件については、単に著名人であるハミルトンがKTM MotoGPチームに関心を示していることを世に広めることで、KTMが出資先として有望であることを喧伝するためのアドバルーンと見る向きもあったり、真剣にハミルトンはKTM MotoGPチームのオーナーになるつもりだ!! と見る向きもあったりします。またF1を所有するリバティ メディアがMotoGP買収を検討していることから、魅力的な投資先としてMotoGPチームを持つKTMの価値のアピールになる、という考察する人もいます。

画像: KTMジャパンは、正規ディーラーネットワークを通じてのモーターサイクル供給を継続し、スペアパーツなどの供給やカスタマーサービスのサポートと保証も同様に継続していくことを12月25日に発表しました。つまり、基本的には今までどおり変わらない・・・ということなので、日本のKTMファンは一安心ですね。 www.ktm.com

KTMジャパンは、正規ディーラーネットワークを通じてのモーターサイクル供給を継続し、スペアパーツなどの供給やカスタマーサービスのサポートと保証も同様に継続していくことを12月25日に発表しました。つまり、基本的には今までどおり変わらない・・・ということなので、日本のKTMファンは一安心ですね。

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ただ、MotoGPチームがホントにハミルトンの所有物になるなりして、活動が継続されることになったとしても、それで万事解決というわけではありません。まず大事なのはKTM本体の民事再生が上手くいくことで、そのための投資をどれだけ幅広くKTMが調達できるかが大きな鍵となります。

またモータースポーツ活動については、2027年のMotoGP新レギュレーション対応開発費の問題、車両提供者としてMoto3への関与の度合いをどうするのか、ロードレース以外の各種オフロード競技体制の検討(ハスクバーナ、ガスガスを含む)などなど、KTMが取り組まないとならない課題は数多くあります。

これらに課題に対する答は、今後KTMから明らかにされていくことになるでしょう。望むべくは、最もプレステージ性の高いMotoGPクラス以外の、各種モータースポーツの活動もできるだけ活発に続けてほしいですね。それは大変なことですが、そうなることを願いたいです。

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