8月19日の9:30(米国東部夏時間)、Can-Amブランドを擁するBRPは、2025年にリリースされる電動バイク2機種・・・「パルス」と「オリジン」の予約受付を開始したことを発表しました。なお残念ながら現時点で日本は、これら2機種を取り扱いする13カ国のなかには入っておりません・・・。

最高出力は両モデルとも、47馬力(35kW)!! そして気になる航続距離は?

カナダのケベック州に本拠を置くBRPは、傘下のCam-Am(カンナム)ブランドの2輪業界へのカムバックを2022年3月25日に発表。そして同年の8月7日には、電動バイク2機種の名前を発表し、業界の話題となりました。

当初は2024年投入予定でしたが、スケジュールが遅れたようで2024年第4四半期から生産開始。そして2025年初頭からグローバルに納入を開始するとBRPは公表しています。販売されるのは2022年夏に名前が明かされた、ネイキッドの「パルス」とデュアルパーパスの「オリジン」の2機種です。

左が「オリジン」、右が「パルス」です。ともに方持ちスイングアームで、オイルバス式および自動アジャスターのチェーンケースを採用しているため、ドライブチェーンはメンテナンスフリーになっているのが特徴です。

can-am.brp.com

ロータックスE-パワーの電動パワーユニットを採用する両機種の最高出力は45HP(35kW)で、その加速力はICE(内燃機関)700cc並みとのこと。低回転から大トルクを発生する電気モーターの特性を考慮すると、BRPの説明も納得できるものです。

搭載する電池は水冷式の8.9kWh。気になる充電時間は20%から80%まで50分(レベル2充電)。航続距離はパルスが「シティ」で160km、そして実際の利用状況を考慮した「コンバインド」では130km。オリジンはそれぞれ145kmと115kmになっています。

電動バイクは重いバッテリーの存在ゆえ重量が増してしまうことが、開発の難しさのひとつです。Can-AMはバッテリーとフレームを一体化することで重量増を抑制し、パルスは175kgに仕上がっています。そしてオリジンは部品点数と総重量を最小限に抑えたフレーム構造を採用し、181kgという車重になっています。

パルスは4つの走行モード(ノーマル、エコ、レイン、スポーツプラス)を採用。フロントフォークはトラベル量140mmのKYB製。1.7リットル容量のグローブボックスと、USBポートを備えます。

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オフロードの走破性を意識し、最低地上高を稼いでいるオリジン。走行モードはパルスの4つに、オフロードとオフロードプラスの2つを加えた6つの設定。KYBのサスペンションは、フロント側のトラベル量は255mm。リアはアジャスタブルと採用。グローブボックスは0.7リットル容量で、こちらもUSBポートを備えています。

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日本市場の投入はあるのか・・・期待しましょう!

今どきのバイクらしく、パルスとオリジンはスマートフォン連携も充実しています。10.25インチのタッチパネル式液晶ディスプレーは、Apple CarPlayを使ってナビなどを利用可能。またBRP製アプリを使うことでバッテリー状態管理などを行うこともできます。

価格はパルスが13,999ドル〜≒204万2,500円〜、オリジンが14,499ドル〜≒211万5,500円〜、となっています。BRPディーラーでの予約を行うのは、フランス、ドイツ、スペイン、英国、イタリア、ベルギー、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、米国、カナダの13カ国で、残念ながら日本の名はリストに入っていませんでした・・・。

画像: 日本のCan-Am公式ウェブサイトに掲載されている、パルスとオリジンの広報写真。 can-am.brp.com

日本のCan-Am公式ウェブサイトに掲載されている、パルスとオリジンの広報写真。

can-am.brp.com

しかし日本のCan-Am公式ウェブサイトには、Can-Am電動バイクのページが用意されていて、日本での発売は未定です・・・と記されてはいるものの、パルスとオリジンの両機種のことや、Can-Am製モーターサイクルのヒストリー、そして電動バイク開発の話などが紹介されています。もしかすると、将来日本でもデリバリーあるのかも・・・とちょっと期待してしまいます。

こちらの動画では、ワールドプレミアとしてパルスとオリジンの特徴、そして両機種の走行シーンなどが紹介されています。電動バイクに興味ある方、そして1987年からの長い沈黙を破り、再びバイクの世界に帰ってくるCan-Amに関心ある方は、ぜひチェックしてみてください!

画像: - YouTube youtu.be

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