世界的に注目を集めた、鈴鹿8耐・前夜祭に登場したプロトタイプ車!
3年ぶりの開催となった「鈴鹿8耐」の前夜祭(8月6日)に、カワサキが開発中の「EVスポーツ・プロトタイプ」と「ハイブリッド・プロトタイプ」がデモ走行を披露したことが話題になりました!
「NX011AP」と「NR011AP」という、チョー気になる2つのVINコード
カワサキは2021年秋のEICMA(ミラノショー)のブリーフィングで、2022年に最低でも3台の電動車を発表しますと予告して世界を驚かせました。その第一弾となったのは電動バランスバイクの「エレクトロード」でしたが、子供向け製品か・・・とガッカリした人は少なくなかったでしょう。
しかし、1994年創設のメディア「MOTORCYCLE.COM」の報道から想像するに、カワサキが予告した2022年度中に発表する電動車の残り2機種は、大人のための電動車になりそうです!
NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)が公表した、2023年モデルとして更新されたカワサキの車両識別番号=VINデコーダーのリストには「NX011AP」と「NR011AP」という気になるコードが2つ存在します。そしてそのリストには前者はスーパースポーツ、後者はスポーツ・・・とカテゴリーが表記されていました。
既存のカワサキ製ICEモデルのモデルコードは、EX400がスーパースポーツのニンジャ400で、ER400がネイキッドスポーツのER400になります。"X"と"R"という法則性に当てはめると「NX011AP」はスーパースポーツで、「NR011AP」はネイキッドというカテゴリーであることがわかります。
そして「NX011AP」と「NR011AP」両方にある"011"ですが、"0"は排気量・ストローク・シリンダー数がいずれもゼロ・・・つまりICE搭載車ではなく電動車であることを示しており、"11"は11kW(14.8hp)という出力を発揮することを示しています。
あくまで推測ですが・・・これらVINコードが示すものは、2023年モデルとしてエレクトロードに続く2022年発表のカワサキ電動車の残り2機種は、鈴鹿8耐・前夜祭に登場した「EVスポーツ・プロトタイプ」をベースにしたZ系ネイキッドモデル(デモ走行を披露した車両)と、同じメカニズムを持つフルフェアリング版のニンジャ系スーパースポーツなのかもしれません。
パフォーマンス的にはEVスポーツ・プロトタイプを上回ると予想されるハイブリッド・プロトタイプの方は、現時点のVINデコーダーリストに掲載されていないことから、登場は電動の「NX011AP」と「NR011AP」の後・・・になるのかもしれません?
2022年の内に電動車3機種を発表・・・というカワサキの予告どおりに話が進むのであれば、「NX011AP」と「NR011AP」は今秋の大規模ショーである10月のインターモト(ケルンショー)、もしくは11月のEICMA(ミラノショー)で公開されることになると予想されます。その"答え合わせ"をするのが・・・楽しみですね!