電動スクーターなどの交換式バッテリーの分野をリードする台湾のGogoroが、3月16日に新しいSSmartcoreテクノロジープラットフォームを発表しました。なおこの技術は今年後半に、PBGN=Gogoro連合の各メーカーも利用可能になると、Gogoro創設者兼CEOのホレス・ルークは明言しています。
最新のテクノロジープラットフォームの採用により、電動スクーターの利便性と安全性が大幅に向上!
この度Gogoroが発表した「SSmartcore」は、次の世代のテクノロジープラットフォームであり、トラクションコントロール、クルーズコントロール、そしてLTEワイヤレス接続などの機能により、電動スクーターの便利さや安全性を大幅に向上させています。
「SSmartcore」はECU(電子制御ユニット)とMCU(モーター制御ユニット)の処理速度などを高め、従来型プラットフォームよりも多くのメモリを搭載し、より高度なI/O(入出力)制御を可能としています(従来型比で3倍のコンピューティングパワーを発揮)。
「SSmartcoreは新世代の統合E-トラクションコントロールなどの安全機能の向上、より応答性の高いスロットル制御などの機能向上を可能とし、また、LTE接続無線通信によるアップデートや位置情報を利用した機能を有しています」とGogoro創設者兼CEOのホレス・ルークは説明しています。
PBGN=Gogoro連合の各社の電動スクーターにも、順次導入予定!
SSmartcoreの技術は、パワード・バイ・ゴゴロ・ネットワーク(PBGN=Gogoro連合)のためのGDK(Gogoro デベロップメント キット)を通じて、Gogoro連合各社にも提供される予定です。現在、Gogoro連合には10の異なるメーカーが参画し、47種類のGogoroプラットフォームを採用する2EVが販売されていますが、今年の暮れにはSSmartcore技術搭載の電動スクーターが、Gogoroブランド以外からもラインアップされているかもしれませんね?
SSmartcore技術によって、GogoroとPBGN勢はバッテリー交換式電動スクーターの分野で、ライバルたちとの差をさらに拡大することになるのでしょうか? 今後の動向を注視していきたいです!