そもそも型式認定・・・って何? 型式の「ZAD」の意味は?
2&4輪のメーカーの定義とは・・・解釈次第ではありますが、どのような2&4の乗り物を作っている業者がメーカーを自称しても、そのこと自体にわざわざ文句を言う人はいないでしょう。ただ、日本の公道を走れる車両を、量産して販売できる業者こそメーカー・・・と定義した場合は、製造する車両に対し、国交省の「型式認証」や「型式認定」を受けることがメーカーとして認められるための条件のひとつになる・・・といえるでしょう。
日本にて、クルマや自動二輪などがナンバープレートを取得して公道を走るためには、道路運送車両法で定められた保安基準に適合しているかどうかの審査を受け、新規登録、新規検査する必要があります。メーカーが大量生産する完成車を、そのような手続きに従って1台ずつ検査・登録するというのは・・・申請する側も申請を受ける側にとっても超大変なことです。そこで「合理化」することを目的とした、国交省の「型式認証」制度が作られているわけです。
• 自動車の型式認証制度は、自動車製作者等が新型の自動車等の生産又は販売を行う場合に、予め国土交通大臣に申請又は届出を行い、保安基準への適合性等について審査を受ける制度である。
• 自動車の型式認証制度には、新規検査の合理化を目的として、「型式指定制度」と「新型届出制度」がある。
• 「型式指定制度」は、現車によるブレーキ試験等の基準適合性審査と品質管理(均一性)の審査の結果、指定された型式の自動車について、新規検査時の現車提示が省略される制度であり、主に、同一モデルが大量生産される乗用車に利用される。
• 「新型届出制度」は、現車によるブレーキ試験等の基準適合性審査の結果を新規検査時に活用する制度であり、 主に、仕様が多様な大型トラック、バスに利用されている。
さて・・・日本の公道を走るためにナンバープレートをつけることが必要な乗り物には、車検制度の枠外の乗り物である"検査対象外軽自動車等"・・・小型特殊自動車、軽二輪(125〜250cc以下)、そして原付(〜125cc)が存在します。自動車の認証制度的に、これらの乗り物を対象とした保安基準などに対する適合性などを担保することになる制度が「型式認定」です。
(検査対象外軽自動車等の型式認定)
第六十二条の三 検査対象外軽自動車、小型特殊自動車又は原動機付自転車(以下「検査対象外軽自動車等」という。)の製作を業とする者又はその者と検査対象外軽自動車等の販売契約を結んでいる者は、その製作し、又は販売する検査対象外軽自動車等の型式について国土交通大臣の認定を受けることができる。
2020年以降、日本マクドナルド、日本郵便、DHLジャパン、ドミノ・ピザ ジャパンと、多くの有名企業が宅配・集配・配達などの業務用に導入したことで話題となったaideaの"AAカーゴ"ですが、去る1月26日に国交省の型式認定を取得しました!
なお、初めて国内型式認定を所得したAAカーゴ β8の型式認定番号は「Ⅱ-1878」、車名及び型式は「aidea ZAD-AA86」、車体の形状は「オートバイ」、原動機の名称及び型式は「YMMOTOR 13ZW4876345YA」、そして原動機の定格出力(kW)は「1.0」です。
余談ですが、国交省からAAカーゴ β8に与えられた型式の最初の3つの記号「ZAD」は、ホンダPCXエレクトリック(ZAD-EF01)やヤマハE-Vino(ZAD-SY11J)同様に、排ガス規制を受けない電動の原付、そして電動ミニカーをあらわすものです。
現在日本に本拠を置き、型式認証・型式認定を国交省から受けて2・3輪車を日本市場にて製造販売しているのはご存知ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキの4メーカーですが、規模こそはそれらより小さいもののaideaも立派にその輪に加わったわけです!!
AAカーゴβ8購入の際に、最大40万2,000円の補助金が受けられるように!?
購入者予備軍目線? ですと、型式認定のニュース以上に気になるのは、2月9日に開催された"令和3年度クリーンエネルギー自動車補助金第11回審査小委員会"での審査の結果、aideaのAAカーゴβ8が「CEV補助金」の対象車両として承認され、同時に東京都 地球温暖化防止活動推進センターが実施する、「電動バイクの普及促進事業」の助成対象にもなった・・・というニュースの方でしょう。
CEV補助金10万円、そして東京都の助成金30万2,000円を受けた場合、メーカー希望小売価格(99万8,000円・税別)のAAカーゴβ8を実質59万6,000円で購入することができます!
車両の定置場または使用の本拠の場所により適用される補助制度が異なったりするため、購入時には適用される補助金の条件をしっかり確認する必要がありますが、東京都以外の法人・個人でも東京都内に事務所や店舗などを構える(ナンバー登録が都内)場合にも対象になるので、購入を考えている方はこれらの制度を活用しない手はないでしょう。
ただ、CEV補助金は令和4年(2022年)3月1日、東京都の助成金は同3月31日がそれぞれ必着の申請受付期限になります・・・。国や都の政策方針的にも、この補助金や事業は今後も継続するのでは? と思われますが、あくまで推測に過ぎずその確証はありません・・・。
ともあれシリアスに「AAカーゴβ8」を手に入れたい方は、aidea、一般社団法人 次世代自動車振興センター CEV補助金、クールネット東京 東京都 地球温暖化防止活動推進センター 電動バイクの普及促進事業のウェブサイトを急いでチェックすることをオススメいたします!