スウェーデンのEVメーカー、ケーキ(CAKE)はEICMA2021にて、2輪EVの実用車3機種・・・:ワークシリーズを発表しました。ついついハデなスポーツモデルに目が行きがちなのがモーター系メディアの常ではありますが、これら:ワークシリーズには実用2輪EVこそ環境対策として意義ある存在という、大事なメッセージが込められているのです!?

世界中のICE(内燃機関)車が排出するCO2は、なんと年間5ギガトン!!!

11月23日にイタリア・ミラノで開催されたEICMA2021ですが、ケーキはこの場を「:ワークシリーズ」ローンチの舞台をして使いました。これら3機種の:ワークシリーズは、仕事をする人たちの足となることを目的としたいわゆる実用2輪EVです。

画像: 電動モジュラーユーティリティ2輪EVであるオサをベースとした「オサ:ワーク」は貨物トラック的なキャラクターで、写真のオサ フレックス:ワーク(ICE車50cc相当、航続距離140km)のほか、最高速を25km/hに抑える代わりに航続距離160kmを可能としたオサ レンジ:ワーク、そして航続距離は125kmになるものの、ICE車125cc相当の動力性能(最高速90km/h)を発揮するオサ+:ワークの計3バージョンが用意されます。 ridecake.com

電動モジュラーユーティリティ2輪EVであるオサをベースとした「オサ:ワーク」は貨物トラック的なキャラクターで、写真のオサ フレックス:ワーク(ICE車50cc相当、航続距離140km)のほか、最高速を25km/hに抑える代わりに航続距離160kmを可能としたオサ レンジ:ワーク、そして航続距離は125kmになるものの、ICE車125cc相当の動力性能(最高速90km/h)を発揮するオサ+:ワークの計3バージョンが用意されます。

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画像: カーゴを牽引することで、オサ:ワークの積載能力はさらにアップさせることが可能になります。 ridecake.com

カーゴを牽引することで、オサ:ワークの積載能力はさらにアップさせることが可能になります。

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画像: ケーキの2輪EVのなかで、最も安価なコミューターモデルのマッカをベースにした「マッカ:ワーク」。モペッド版のマッカ フレックス:ワーク(最高速45km/h、航続距離100km、写真)と、最高速25km/h・航続距離110kmのマッカ レンジ:ワークの2バージョンが用意されます。 ridecake.com

ケーキの2輪EVのなかで、最も安価なコミューターモデルのマッカをベースにした「マッカ:ワーク」。モペッド版のマッカ フレックス:ワーク(最高速45km/h、航続距離100km、写真)と、最高速25km/h・航続距離110kmのマッカ レンジ:ワークの2バージョンが用意されます。

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画像: ステップスルーフレームで、取りまわしも容易なマッカ:ワークは、小回りの効く「仕事の足」になるでしょう。 ridecake.com

ステップスルーフレームで、取りまわしも容易なマッカ:ワークは、小回りの効く「仕事の足」になるでしょう。

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ケーキが新たに:ワークシリーズを立ち上げたのは、地球環境的に持続可能かつ、より効率的な移動手段となる2輪EVをマーケットへ供給することで、世界のCO2排出量を減らすことを促進する・・・のがその目的です。

現在世界では、年間5ギガトンのCO2を排出する、20億台の化石燃料駆動車両が稼働中であるとケーキは見積もっており、それらが気候変動の原因のひとつとなっていることを憂慮しています。もちろん、その状況を憂いているのはケーキだけでなく、世界の多くの行政機関も現状に危機感を抱いています。事実、現在まで世界では150を超える都市がICE車による輸送制限を、環境対策として施行しています。

週末を除いて、日々世界の道路を走る乗り物のほとんどは広義の意味での実用車です。それら実用車の多くが環境に優しい仕様になれば、CO2排出量を削減できるのは言うまでもありません。当然、カーボンニュートラルな世界を目指す上で趣味の乗り物も対策が施されるべきではありますが、より対策が効果を発揮するのはやはり実用車の分野でしょう。

実用2輪EVは、今後の成長が見込めるビジネスの分野!?

:ワークシリーズは3つのプラットフォーム・・・高性能オフロード車の「カルク」、モジュラーユーティリティバイクの「オサ」、コミューターの「マッカ」をベースにしており、働く人々の要求に応える実用車性能が与えられています。

画像: カルク:ワークは、他の:ワークシリーズと異なり、1バージョンだけを用意。公道走行可能な装備が与えられていますが、主にオフロードを走行する必要のある、監視作業、巡視、検査などの各種サービスの「足」としての用途に適しています。 ridecake.com

カルク:ワークは、他の:ワークシリーズと異なり、1バージョンだけを用意。公道走行可能な装備が与えられていますが、主にオフロードを走行する必要のある、監視作業、巡視、検査などの各種サービスの「足」としての用途に適しています。

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画像: こちらの車両はカルク:ワークではなく、今年10月にSAWC(サザン・アフリカン・ワイルドライフ・カレッジ)のレンジャーに提供されたカルクAP特装車です。ケーキとSAWCは共同で、密猟者パトロール用のカルクAP特装車を開発。従来のICE搭載バイクは、エンジン音で密猟者に存在を察知されてしまうことが多かったのですが、ICE車よりもはるかに静かな2輪EVの特性を活かし、気付かれることなく密猟者に接近できるのがこの特装車の強みです。カルク:ワークも、このような仕事に向いた2輪EVに違いないでしょう。 ridecake.com

こちらの車両はカルク:ワークではなく、今年10月にSAWC(サザン・アフリカン・ワイルドライフ・カレッジ)のレンジャーに提供されたカルクAP特装車です。ケーキとSAWCは共同で、密猟者パトロール用のカルクAP特装車を開発。従来のICE搭載バイクは、エンジン音で密猟者に存在を察知されてしまうことが多かったのですが、ICE車よりもはるかに静かな2輪EVの特性を活かし、気付かれることなく密猟者に接近できるのがこの特装車の強みです。カルク:ワークも、このような仕事に向いた2輪EVに違いないでしょう。

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:ワークシリーズが主にターゲットにしているのは、いわゆる都市部の「ラストワンマイル」の配達や人員移動の用途ですが、ケーキは:ワークシリーズを使うユーザーは環境への影響を最小限に抑えるだけでなく、総所有コストを抑えることにより利益率を向上させることができると主張します。

ともあれ、"ラストマイルデリバリー"のビジネスは、2027年まで2,000億ドル≒22兆8,310億5,000万円の利益が見込まれる成長分野であります。その活躍の足として、:ワークシリーズのような実用2輪EVが増えることは望ましいことと言えるのではないでしょうか? 今後も実用2輪EVの話題に、注目していきたいです。

画像: CAKE :work series - Launch 2021 youtu.be

CAKE :work series - Launch 2021

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