ヒジの骨折を乗り越えての王座獲得!
6月13日の第2戦ロードアメリカで、ついにハーレーダビットソン勢初優勝となる1勝を記録したK.ワイマンですが、7月11日のラグナセカ最終戦はロードアメリカの別クラスでのクラッシュで負ったヒジの骨折の、リハビリ期間中に迎えることになりました・・・。
しかしポールポジションスタートのK.ワイマンは、序盤からライバルたちを圧倒するペースで快走。タイトルを争う、2位のミッションフーズS&Sサイクルのインディアンを駆るタイラー・オハラに毎周1秒ずつリードを稼ぎ、途中からはペースを緩める余裕もありました。
そして8周のレースで一度もトップを譲ることなく、最後は4秒余りの差をつけてK.ワイマンは独走優勝! 見事2021年度のキング・オブ・ザ・バガーズを制覇しました!
2位は2番手争いを制したT.オハラ。3位にはオハラに競り負けたものの、表彰台を獲得したマイケル・バーンズ(DTFパフォーマンス/ホーバン・ブラザース・パフォーマンス・レーシング・ハーレーダビットソン)でした。
ダイジェスト動画で、アツい走りをご堪能ください!
K.ワイマン
「正直なところ、人間工学的にバイクに乗るための変更は何もしていません。金曜日の時点では、ヘルメットの中で叫ぶほどのハードブレーキングをせずに走れるラップタイムはこれくらいだ、と把握し、最悪の状況でも走行可能なラップタイムと、どれだけプッシュしたいかを決めるました。レース序盤はかなりハードにプッシュして、すぐにリードが大きくなったので満足しています。そこからは安定したリズムを保つことができたので、急ブレーキをかける必要はありませんでした。それがすべてです。特に左コーナーの2コーナーと11コーナーなどではブレーキの力が強くなり、体重を支えなければならなくなったですが、問題はありませんでした。
6月の骨折から脅威の回復をしたK.ワイマンでしたが、モトアメリカのスーパーバイククラスとキング・オブ・ザ・バガーズの両方に参戦することは、1つのシリーズ戦に専念するだけよりも転倒負傷のリスクが増えることになるわけです。そこでK.ワイマンは、この週末はキング・オブ・ザ・バガーズに集中することを計画しました。
キング・オブ・ザ・バガーズは8周と短く、2クラス走ることに比べハーレーダビットソンだけに乗ることはバケーションみたいなもの・・・というK.ワイマンは、楽しむ余裕もありつつ見事タイトルを獲得したわけです。
こちらは6分40秒のキング・オブ・ザ・バガーズ最終戦ダイジェストです。インディアンとハーレーダビットソン・・・超弩級サイズのロードレーサーのダイナミックな走りをぜひご鑑賞ください。