SBK(世界スーパーバイク選手権)のラウンド3、エミリア・ロマーニャはいずれもドライコンディションでSPR(スーパーポールレース)含む3レースが行われました。過去2ラウンドの計6レースは、ジョナサン・レイ(カワサキ)が4勝、スコット・レディング(ドゥカティ)が2勝を記録していますが、エミリア・ロマーニャでは新たに2名のウィナーが誕生する展開になっています。

M.リナルディ、ドゥカティワークス加入後初の優勝!

6月12日(土)のレース1は、ポールポジションスタートのJ.レイがホールショット獲得。しかし、4番グリッドだったマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)が先頭を奪取。その後、この2人にトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)、S.レディングが加わり、トップ争いが繰り広げられました。

首位の座を守るリナルディのペースは良く、これに焦ったか2位のレイは10周目にフロントグリップを失いあわや転倒か・・・!! となりましたが、見事これをセーブ! しかしその間に3位にポジションを下げることになりました。

結局、全21周でラップリーダーの地位を守ったリナルディが、ドゥカティワークス加入後嬉しい初勝利を達成! そして2位以下はラズガットリオグル、 レイ、レディング、そしてアレックス・ロウズ(カワサキ)の順になりました・・・。

画像: キャリア2勝目、ドゥカティワークス加入後初優勝を飾り、チームクルーと喜びを分かち合うM.リナルディ。 media.ducati.com

キャリア2勝目、ドゥカティワークス加入後初優勝を飾り、チームクルーと喜びを分かち合うM.リナルディ。

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SBK2021 R3 エミリア・ロマーニャ レース1
1 M.リナルディ Ducati ITA 33'23.457
2 T.ラズガットリオグル Yamaha TUR 3.657
3 J.レイ Kawasaki GBR 5.104
4 S.レディング Ducati GBR 10.247
5 A.ロウズ Kawasaki GBR 13.474
6 A.バウティスタ Honda ESP 14.766

超スプリント方式のSPRは1〜5位までレース1と同じ順位!

6月13日のSPRは、ラズガットリオグルが好スタートでホールショットを獲得! 2位以下にレイ、リナルディ、レディングが続きます。好調なリナルディはまずレイをパス! そして6周目には先頭のラズガットリオグルをとらえ、そのまま10周のレースを走り切り2連勝を達成しました!

画像: 先頭からM.リナルディ(ドゥカティ)、T.ラズガットリオグル(ヤマハ)、S.レディング(ドゥカティ)、J.レイ(カワサキ)。SPRのトップ3は、ミナルディ、ラズガットリオグル、レイの順になりました。 www.ducati.com

先頭からM.リナルディ(ドゥカティ)、T.ラズガットリオグル(ヤマハ)、S.レディング(ドゥカティ)、J.レイ(カワサキ)。SPRのトップ3は、ミナルディ、ラズガットリオグル、レイの順になりました。

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奇しくもSPRのトップ5は、前日のレース1と同じ並び・・・リナルディ、ラズガットリオグル、 レイ、レディング、ロウズの順になりました。

SBK2021 R3 エミリア・ロマーニャ スーパーポールレース
1 M.リナルディ Ducati ITA 15'50.711
2 T.ラズガットリオグル Yamaha TUR 0.485
3 J.レイ Kawasaki GBR 1.865
4 S.レディング Ducati GBR 2.419
5 A.ロウズ Kawasaki GBR 5.671
6 A.バッサーニ Ducati ITA 7.448

T.ラズガットリオグル(ヤマハ)、今シーズン初優勝!

レース2も先頭争いを展開したのは、この週末に表彰台争いをした4名・・・リナルディ、レイ、レディング、そしてラズガットリオグルでした。まずはレイがレースリーダーの座につきますが、3周目からはリナルディに先頭交代。ハットトリック・・・3連勝達成を、多くのドゥカティファンが期待したでしょう。

しかし、路面温度49度というハードコンディションのなか、8周目にはラズガットリオグルが首位に浮上。巧みなマシンコントロール能力を発揮し、先頭で21周を走りきって今シーズン初優勝をマークしました!

画像: エミリア・ロマーニャの週末を、2、2、1位と好成績でまとめあげたT.ラズガットリオグル(ヤマハ)。いずれのレースでもランキング首位のJ.レイ(カワサキ)より上位でフィニッシュしたため、ポイント差を縮めることに成功しました。 race.yamaha-motor.co.jp

エミリア・ロマーニャの週末を、2、2、1位と好成績でまとめあげたT.ラズガットリオグル(ヤマハ)。いずれのレースでもランキング首位のJ.レイ(カワサキ)より上位でフィニッシュしたため、ポイント差を縮めることに成功しました。

race.yamaha-motor.co.jp

2位は3連勝を逃したものの、エミリア・ロマーニャで最もポイントを稼ぐことに成功したリナルディが入賞。3、4位はレイとレディングで、この2人は3レースとも同じポジションでフィニッシュしたことになります。なおレイがSBKの1ラウンドで1勝も出来なかったのは、2020年最終戦エストリル(4、5、14位)以来となります・・・。

画像: レース2で優勝したT.ラズガットリオグル(ヤマハ)の首を、おどけて締め上げるM.リナルディ(ドゥカティ)。 media.ducati.com

レース2で優勝したT.ラズガットリオグル(ヤマハ)の首を、おどけて締め上げるM.リナルディ(ドゥカティ)。

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この土日の3レースの結果、ランキングはレイ、ラズガットリオグル、レディング、ロウズのトップ4の順番は不動でしたが、ラズガットリオグルはレイとの差を35から20ポイントまで圧縮。そしてランキング5位には、2勝したリナルディが浮上しています。

次戦は7月2〜4日にドニントンで開催されるイギリスラウンド!昨年はCOVID-19禍で開催されなかった英国での戦いですが、また新たなウィナーが誕生することになるのか・・・熱いバトルを期待しましょう!

SBK2021 R3 エミリア・ロマーニャ レース2
1 T.ラズガットリオグル Yamaha TUR 33'24.487
2 M.リナルディ Ducati ITA 1.286
3 J.レイ Kawasaki GBR 2.987
4 S.レディング Ducati GBR 9.102
5 G.ガーロフ Yamaha USA 10.695
6 A.ロウズ Kawasaki GBR

SBK2021 ランキング ※6月13日現在
1 J.レイ Kawasaki 149
2 T.ラズガットリオグル Yamaha 129
3 S.レディング Ducati 104
4 A.ロウズ Kawasaki 88
5 M.リナルディ Ducati 82
6 G.ガーロフ Yamaha 59

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