タイとベトナムで販売されています!
ヤマハは2018年、7月にタイ向けのGRAND FILANO HYBRID(グランド フィラーノ ハイブリッド)を、そして12月からはベトナムでNOZZA GRANDE(ノザ グランデ)を現地で生産して発売しています。
バッテリーは12Vの1個のみ・・・それでハイブリッドシステムも動かしている!?
可変タイミングなどを採用し、高い燃焼効率を誇る"BLUE CORE"エンジンを搭載する4ストローク125ccスクーターを、ヤマハは2014年より東南アジアで販売していますが、2018年デビューのグランド フィラーノ ハイブリッドとノザ グランデ(現行機種名はグランデ ブルーコア ハイブリッド)は、"BLUE CORE"エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたものを搭載しています。
タイとベトナムで販売されている兄弟車ですが、採用されているハイブリッドシステムは、停止状態からの発進時に最大約3秒間、スロットル操作に応じてスタータージェネレーターがモーターとして機能し、エンジンのトルクを補助する仕組みになっています。つまり発進時のアシストに絞ったハイブリッドというわけです。
またヤマハのハイブリッドシステムの特徴は電装が12Vで、一般的な12Vバッテリーしか使っていないという点です。ホンダのPCXハイブリッドやe:HEVのように48Vのハイブリッドシステム用電装やリチウムイオン電池を用意していないので、よりも低価格で簡素なシステム構成を実現しています。
なおホンダのハイブリッドスクーターはアジアでも日本でも販売していますが、ヤマハの方は日本での展開が今のところありません。125ccのスクーターは日本でも需要があるのですから、日本でもハイブリッドを売ってみてもいいのでは、と思ってしまうのですが・・・。
ヤマハ グランデ ブルーコア ハイブリッド 主要諸元(ベトナム向け)
原動機タイプ ブルーコア OHC 4ストローク 2バルブ 強制空冷 単気筒 排気量 125cc ボア・ストローク52.4x 57.9 mm 圧縮比11:1 最大出力6.1kW(8.3 PS)/ 6500 rpm 最大トルク10.4N.m(1.1 kgf.m)/ 5000 rpm 潤滑 ウェットサンプ エンジンオイル容量0.84リットル 燃料タンク容量4.4リットル 燃費 1.69リットル/100km 一次減速比 / 二次減速比 1,000 / 7,773(50/17 x 37/14)乾式クラッチ 自動遠心 CVT 変速比 2.561-0.829:1
フレーム アンダーボーン フロントサスペンション テレスコピック フロントフォークトラベル 90mm キャスター / トレール 26.7°/ 74 mm リアサスペンション コイルスプリング+油圧式ショックアブソーバー リアショックアブソーバートラベル 85mm フロントブレーキ ABS式油圧ディスク リアブレーキドラム式 フロントタイヤ110 / 70-12 47L(チューブレスタイヤ)リアタイヤ110 / 70-12 47L(チューブレスタイヤ)前後ライト LED
寸法(全長x全幅x全高)1,820 x 685 x 1,150mm シート高790mm ホイールベース 1280mm 最低地上高125mm 装備重量 101kg トランク容量収納 27リットル