交渉中であることを、ドゥカティ側が認めました
ドゥカティのスポーティング・ディレクターであるパオロ・シアバッティは先日、現在VR46とグレシーニ・レーシングと2022年度からのドゥカティ・サテライトチームの運営について交渉していることを公表しました。
今シーズン、ドゥカティ勢の一翼を担うアビンティア・エスポンソラマ・レーシングは、エネア・バスティアニーニとルカ・マリーニの両名を起用していますが、来年からはMotoGPクラスでは活動しないことが明らかになっています。
VR46を主宰するMotoGPの大スター、バレンティーノ・ロッシは、異父兄弟であるルカ・マリーニのMotoGPでのシートを確保するために、2020年にアビンティア・エスポンソラマ・ガレージの50%を保有しました。
そういう経緯から、VR46がアビンティアを引き継いで2022年度からドゥカティ・サテライトを運営するのは自然な流れにも思えますが、上述のとおりシアバッティはVR46だけでなく、現在アプリリアRS-GPでMotoGPに参戦しているグレシーニ・レーシングとも交渉しています。
2015年からアプリリアのMotoGPキャンペーンを支えてきたグレシーニ・レーシングですが、先日アプリリアが2022〜2026年まで参戦する契約をドルナ・スポーツと結び、ワークスチームとして活動することを公表したため、来シーズンからはグレシーニ・レーシングは新たなパートナー探しをしている状態で、ドゥカティと組むのもその選択肢の一つになっているわけです。
ドゥカティ以外のサテライトチームの動向も含め、興味が尽きません
現時点、2022年以降もマシンを変えることなく参戦する予定のサテライト勢はKTM RC16を使うテック3とホンダRC213Vを使うLCRの2チームであり、ドゥカティ同様にヤマハも正式に来年のサテライト陣容が明らかなっていません。またスズキとアプリリアがワークスチーム以外に、サテライトを用意する可能性についても囁かれています。
レース系のゴシップを扱う世界のメディアには、来シーズンのMotoGPクラスのサテライト勢の構成にまつわるさまざまな噂話が記事になっていますが・・・ともあれしばらくは、この手の予想を世界中のMotoGPファンは楽しめることになるでしょうね。