2021年新春、ホンダライダーとしてダカールラリー王者に輝いたK.ベナビデスが、なんとホンダの最強のライバルであるKTMに移籍することを発表しました! 果たしてKTMライダーとなってダカールラリー連覇を狙うベナビデスの野望は、成就するのでしょうか?

打倒ホンダ!! という強いKTMの意志を感じさせる移籍劇

アルゼンチン出身のK.ベナビデスは、エンデューロライダーとして競技者としてのキャリアをスタートさせました。FIMジュニアエンデューロ世界選手権4位など数々の業績を残したのち、ベナビデスは2015年からラリーレイドに転向。2016年にはホンダ・サウス・アメリカ・ラリー・チームからダカールラリーに初参戦。見事4位という成績を残しています。

2017年からホンダワークスライダーとなったベナビデスは、同年のFIMクロスカントリーラリー世界選手権総合2位や、2018年ダカールラリーで2位など好成績を記録。そして2021年ダカールラリーでは、悲願の初優勝を手中におさめました。

画像: 2021年、ダカールラリー王者となったK.ベナビデス。2016年にダカールラリー初参戦したアルゼンチンライダーは、長年在籍したホンダからKTMに乗り換えることに・・・。 honda.racing

2021年、ダカールラリー王者となったK.ベナビデス。2016年にダカールラリー初参戦したアルゼンチンライダーは、長年在籍したホンダからKTMに乗り換えることに・・・。

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2019年まで南米で開催されていたダカールラリーは、2020年から中東のサウジアラビア一国開催となりましたが、2020年はリッキー・ブラベック、2021年はベナビデスとホンダが連勝しています。

2001年から2019年の間、18連勝を記録して我が世の春を謳歌していたKTMですが、中東を舞台としてから3年目の大会・・・2022年はダカールラリーの覇権をホンダから奪回することが至上命令となります。ベナバイズを迎え入れることは、KTMの強い勝利への意志を感じさせるものです。

KTMライダーとしての初戦は、6月初旬のラリー・カザフスタンの予定です!

ケビンベナビデス:レッドブルKTMファクトリーレーシングチームに参加できることにとても興奮しています。それは私にとって大きな大きな変化です。ダカールチャンピオンとしてのこの動きは、私のレーシングキャリアにおける重要な新しい章です。私は常にKTMバイク、レッドブル、そしてチームの編成方法のファンでした。レースをさらに進め、ダカールでの勝利と世界選手権に挑戦できることが、私にとって最良の選択だと心から信じています。

私はいつも自分の人生で新しい挑戦に挑戦することを楽しんでいます。チームやバイクについて知り、自分自身をさらに一生懸命に推し進めることを本当に楽しみにしています。オーストリアの工場を初めて訪れた後の計画は、ドバイに向かい、バイクに乗って、チームと一緒に時間を過ごすことです。今年の目標は、できるだけ早くバイクに適応し、新しいチームのすべての人々と知り合い、快適に乗り、ライディングに集中できるようにすることです。自分のトレーニングプログラムを継続できるようにしたいと思っています。

ラリーバイクだけでなく、モトクロスやエンデューロも含めて、できるだけ多くの時間をバイクに費やしたいと思っています。来年を見据えて、最終的な目標は連続してダカールを獲得することです。私はすでにエンデューロでファクトリーサポートのライダーになることができて幸運だったので、今はKTMに戻り、レッドブルKTMファクトリーレーシングラリーチームに参加することは夢であり、本当に名誉なことです。この機会に本当に感謝しており、レースに参加するのが待ちきれません!

画像: 本拠地オーストリアにて、新しい相棒となるKTM450ラリーとともに写真におさまるK.ベナビデス。 www.ktm.com

本拠地オーストリアにて、新しい相棒となるKTM450ラリーとともに写真におさまるK.ベナビデス。

www.ktm.com

KTMワークスライダーとしてのベナビデスのラリーレイド初陣は、FIMクロスカントリーラリー世界選手権の初戦となる、6月初旬開催予定のラリー・カザフスタンです。

なお今シーズンの同選手権はラリー・カザフスタンに続いて、7月にシルク・ウェイ・ラリー、8月ラリー・ドス・セルトンエス、9月にポルトガル・ラリー・・・と続くのですが、世界的なCOVID-19パンデミックが続く今の状況で、果たして全戦が消化できるかは神のみぞ知る・・・です。

ともあれ、ダカールラリーのタイトル保持者としてホンダからKTMへ移籍したベナビデスが、どのような活躍を2022年新春に披露するのか・・・? 鬼が大笑いしそうですが、2022年のダカールラリーが今から楽しみですね!

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