首位から11位までが1分53秒台
気温25度、路面温度26度のドライコンディションで行われた2年ぶりのカタールGP・MotoGPクラスの初日は、数週間前に同じロサイル国際サーキットで行われた公式テストで好調ぶりを披露したジャック・ミラー(ドゥカティ)が最速タイムを記録しました。
J.ミラーが記録した、初日1番手のタイム・・・1分53秒387。これに続いたのは、同じく今シーズンにワークス昇格したフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)で、1分53秒422の僅差でした。
なお土曜日のFP3は暑い日中に開催されるため、FP2以上のタイムを出すのは難しいでしょう。また土曜日は金曜日よりも風が強くなることが予想されるため、FP2でトップ10タイムを出すことは予選Q2進出を考えると重要でした。
予選3位以下は、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ポル・エスパルガロ(ホンダ)の順でトップ10を形成。昨年度王者のジョアン・ミル(スズキ)は11番手で、彼までが1分53秒台でした。
カタールGPのMotoGPクラス最多勝のメーカーは?
昨年度はCOVID-19パンデミックの影響で開催されなかったカタールGPのMotoGPクラスですが、2004年の初開催から2019年まで今まで16度MotoGPクラス決勝が行われています。なおカタールでのMotoGPクラスに優勝経験があるメーカーはヤマハ、ホンダ、ドゥカティの3メーカーのみです。
この3メーカーのなかで、もっともカタールでのMotoGPクラス勝利数が少ないのはホンダで、2004年のセテ・ジベルノー、2011年度のケーシー・ストーナー、2014年のマルク・マルケスの合計3勝に留まっています。
次に多く勝利しているのはドゥカティで、2007〜2009年はC.ストーナーが3連覇。そして直近の2018〜2019年はアンドレア・ドヴィツィオーゾが2連覇し、合計5勝を記録しています。最も多く勝っているのはヤマハで、V.ロッシが2005、2006、2010、2015年で5勝。ホルヘ・ロレンソが2012、2013、2016年で3勝、M.ビニャーレスが2017年に1勝し、合計9勝しています。
2021年シーズンは今週末のカタールGP決勝に続き、4月4日に同じロサイルを使ってドーハGP決勝が行われます。中東の地での2連戦で誰がスタートダッシュを決めるのか? レースペースを試すと思われる土曜日のFP4、そして予選の結果がどうなるか・・・楽しみです。