回復プランを優先する決断
2012年にMotoGPクラス昇格してから、2015年の年間3位と開幕レース決勝での右上腕骨折によりノーポイントに終わった2020年を除けば、すべてのシーズンで王者に輝いたマルク・マルケス。2021年は捲土重来のシーズンとして挑む予定ですが、怪我の回復具合がどれくらいなのかは、詳細が明らかにされていませんでした。
3月半ばにはミニバイクで1回、そして公道用車両のホンダRC213V-Sで2回練習走行をサーキットでこなしたことから、3月28日決勝の開幕戦カタールGPに参戦するのでは? という憶測が世界中を駆け回ることになりました。
しかし3月22日にマルケスと、彼をサポートする医療チームは、今週末のカタールGPに参加しないことが賢明という判断を下したようです。医療チームによる最新の診断によると、右上腕骨による偽関節の手術から15週間を経て回復は良好なものの、骨硬化に必要な期間と現在の状態を考慮すると、MotoGPでの激しいバトルに戻ることで上腕骨を痛めるリスクを回避する方が賢明・・・ということでした。
復帰は第3戦ポルトガルから? ともあれ、早期復帰を願いたいですね!
M.マルケスが次にメディカルチェックを受けるのは4月12日(月)とのことですが、そのスケジュールから想像するに、中東のロサイル国際サーキットで行われる開幕2戦(カタールGPとドーハGP)は回避して、マルケスは4月18日決勝のポルトガルGPからの復帰を目標にしているのかもしれませんね。
マルク・マルケス
「医療チームとの最後のレビューの後、医師は私に、最も賢明なことはカタールグランプリに参加せず、ここ数週間続いた回復計画を続けることであるとアドバイスしました。 世界選手権のオープニングレースに出場できればよかったのですが、大会復帰に向けた最適なコンディションを取り戻すために、これからも頑張っていきます。」
今シーズン開幕戦の舞台にマルケスがいないことは残念ですが、万全のコンディションで彼の走りが見れることを楽しみに待ちましょう!