ブランド創始者のE.ビューエルは・・・新生ビューエルとの関わりはありません
先日の「ビューエル復活」記事の中でご紹介したとおり、新生ビューエルの舵取りをするEBRモーターサイクルズのCEOは、経営破綻したEBR(エリック・ビューエル・レーシング)の清算をしたリキッド・アセット・パートナーズのボス、ビル・メルヴィンがつとめています。
・・・ということなのですが、ビューエル・ブランドの生みの親であるエリック・ビューエルは今何をしているの? と思うのは、ビューエルファンのみならず多くの人の気になるところでしょう。結論から言いますと、E.ビューエルは新生ビューエルとの関わりはありません。
E.ビューエルは、フューエル=FUELLのCTO(最高技術責任者)をしています
ではEBRを去ったE.ビューエルが今何をしているのかというと、電動自転車/バイクメーカーであるフューエル(FUELL)のCTO(最高技術責任者)になっています! BUELL=ビューエルがFUELLの重役ってワケですが、新興メーカーである同社が如何にE.ビューエルのネームバリューに頼っているのかは、この語呂合わせなブランド名からも推察できますね。
2019年、E.ビューエルはコンサルタントのフランシス-グザヴィエ・テルニー、そしてF1やフォーミュラEのエンジニアであるフレデリック・ヴァスールとともに、共同設立者としてフューエルを創業。ロードレースに熱中し、スポーツバイク造りにそれまでの人生を注いだE.ビューエルを知る人には意外かもしれませんが、彼はEBR時代から電動バイクの可能性に高い関心を抱いてもいました。
EBR時代に、E.ビューエルは関わりが深いハーレーダビッドソンや、インドのヒーロー・モトコープにも電動バイクのアイデアを提案してきましたが、両社ともにE.ビューエルの提案を受け入れることがなかったため、新たなベンチャービジネスに乗り出した・・・ということです。
またE.ビューエルによると、パートナーとなった2人のフューエル共同設立者は、長年内燃機関を使った乗り物造りに熱中してきたE.ビューエルが、実は電動の可能性についても熱心に追求する者だったことを知って驚いたそうです。
日常の足として、最も適した電動バイクというE.ビューエルの"イデア"を反映したフロウは、COVID-19パンデミックの影響などにより、予定していた2020年度の市販スケジュールどおりには発売できませんでしたが、内燃機関を使った乗り物の世界でイノベーターとして活躍したE.ビューエルが、電動の乗り物の世界でも活躍することを、期待したいです!