タイラップとガムテープで修理した後輪ながら、ステージ8で2位に入ったT.プライスはスゴイですね!
前日のステージ7で総合首位に立ったコルネホは、ステージ7優勝の僚友リッキー・ブラベックとともに、1月11日のステージ8のルートを切り開くことになりました。今大会で優れたナビゲーション能力を発揮しているコルネホはウェイポイント8で首位に立ち、そのままリードを守って今大会初のステージ優勝を記録しました。
ステージ8で2位に入ったのは、KTMファクトリーのT.プライス。総合順位でステージ7終了時コルネホと1秒差!! の2位のプライスは、ステージ7終了後に自身のFacebookで「バイクに問題がちょっとあるけど・・・」と投稿し、マシンに問題があることを示唆していました・・・。
その「問題」とはナント!! リア側のミシュランタイヤが破損していたのです! メカニックのサービスを受けることができないので、プライスはガムテープとタイラップを使ってこれを応急修理・・・。このような手負いのマシンで、ステージ優勝のコルネホにわずか1分5秒遅れの2位でゴール!! 1分6秒差の総合2位で、マラソンステージを走り切りました。
残り4日、最後に栄光を掴むのは!?
今回のダカールラリーは、ヤマハ勢には不運続きの大会になりました。ステージ2ではアンドリュー・ショートがトラブルでリタイア。ステージ7では好調のロス・ブランチが大クラッシュで大幅に時間をロスし、ステージ8ではフランコ・カイミのマシンが不調となりリタイア・・・。R.ブランチとエイドリアン・ファン・ベヴェレンの2名は無事マラソンステージを終えましたが、残りの4日間頑張ってゴールを目指してほしいですね。
ステージ8ではグザヴィエ・ド・ソルトレ(ハスクバーナ)が267km地点で大クラッシュし、ヘリコプターで病院に搬送されてしまいました。プライベーターながら上位争いに加わり奮闘していたド・ソルトレの離脱は、とても残念です・・・。
ステージ8の3〜6位は、R.ブラベック、サム・サンダーランド(KTM)、ケビン・ベナバイズ(ホンダ)、ホアン・バレダ(ホンダ)でした。総合順位は先述のとおりコルネホ、プライスが1、2位。3位に続くS.サンダーランドが首位から5分57秒差。4位のK.ベナバイズ以下は12分以上の差がついております・・・。
1月12日のステージ9は、今大会2度目のループステージとなります。サウジアラビアのネオムをスタートし、ネオムでゴールするこのルートを制覇するのは? 残り4日間となったダカールラリーを楽しみましょう。