フランスGP後のPCR検査で、COVID-19(新型コロナ感染症)陽性が判明したバレンティーノ・ロッシですが、3週間ぶりに9度GP王者に輝いている"リビング・レジェンド"がサーキットに戻ってくることになりました!

土曜日のフリープラクティス3から走行を開始!

自主隔離により10月のスペイン2連戦(アラゴンGP、テルエルGP)を欠場することになったロッシ ですが、現地時間11月5日(木)のPCR検査では陰性の判定となり、ヨーロッパGPが行われるバレンシアに移動することが可能になりました。

そして現地時間11月6日(金)のバレンシアでのPCRテストでも陰性だったため、ロッシは11月7日(土)のフリープラクティス3から走行を開始することになりました。10月11日決勝のフランスGP以来となるヤマハYZR-M1のライディング、そしてウェットながら走行ラインがドライになりつつある難しいコンディションながら、無事土曜日のスケジュールを消化して18番手のタイムを記録しました。

画像: サーキットに帰ってきたV.ロッシ (ヤマハ)。残念ながらQ2進出はならず、18番手のタイムで予選を終えました。なお決勝はチームメイトのマーベリック・ビニャーレスがピットレーンからスタートするので、ロッシのグリッドはひとつ繰り上がり17番手から復帰戦にのぞむことになります。 race.yamaha-motor.co.jp

サーキットに帰ってきたV.ロッシ (ヤマハ)。残念ながらQ2進出はならず、18番手のタイムで予選を終えました。なお決勝はチームメイトのマーベリック・ビニャーレスがピットレーンからスタートするので、ロッシのグリッドはひとつ繰り上がり17番手から復帰戦にのぞむことになります。

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V・ロッシ選手談(予選18番手/1分42秒039)
「マシンの調子はとても良く、何も問題はありませんでした。隔離中は2日間だけ少し苦しみましたが、それ以外はずっと元気で良い状態でした。とは言え、24日間もずっとひとりで家にいたのですから、とても退屈で辛い毎日。そのなかで何度も検査を受けましたが、そのたびに陽性となっていたのです。3週間が過ぎて、ようやく戻ってくることができ、今は本当に幸せです。この間、マシンに乗らなかったことは大きな問題ではありませんが、今回、フリープラクティスの第1セッションと第2セッションを走れなかったことの影響は否めません。しかも今日のこの難しいコンディション。午前中は悪くなかったのですが、午後はかなり苦戦させられてしまいました」

アメリカのファン、そしてSBKファンの人は、G.ガーロフの走りが見たかった?

ロッシが欠場した2戦でヤマハワークスは代役ライダーを起用しませんでしたが、ヨーロッパGPではSBK(世界スーパーバイク選手権)で活躍するアメリカンライダーのギャレット・ガーロフを起用しました。

画像: ヨーロッパGP初日(11月6日)、ヤマハYZR-M1を駆るG.ガーロフ。 race.yamaha-motor.co.jp

ヨーロッパGP初日(11月6日)、ヤマハYZR-M1を駆るG.ガーロフ。

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11月6日(金)、午前中はウェット、午後はウェットからドライになるという難コンディションのなか、ガーロフは初ライドとなるヤマハYZR-M1、そして初のミシュラン製スリックタイヤ体験にもかかわらず、一時は5番手となる好タイムを記録。最終的にはトップと1.579秒差の1分34秒107で19番手でセッションを終えましたが、ロッシの代わりという大役を無事に勤めあげました。

2016、2017年にモトアメリカ・スーパースポーツクラスの王者となり、2018年からはモトアメリカのスーパーバイククラスにステップアップ。スーパーバイククラスのルーキーイヤーで、ガーロフは5度表彰台を獲得して年間ランキング5位を獲得。翌2019年は4勝・11度の表彰台登壇を果たし、王者と51点差の年間ランキング3位となりました。

2020年度はヤマハのジュニアチーム、GRTヤマハの一員としてSBKフル参戦を開始! 3度表彰台を獲得し年間ランキング11位という成績を残しています。

画像: 2020年のSBK最終ラウンド、エストリルのレース1で、ヤマハYZF-R1を駆るG.ガーロフ。王者ジョナサン・レイ(カワサキ)の前を走り、見事3位表彰台を獲得しました! race.yamaha-motor.co.jp

2020年のSBK最終ラウンド、エストリルのレース1で、ヤマハYZF-R1を駆るG.ガーロフ。王者ジョナサン・レイ(カワサキ)の前を走り、見事3位表彰台を獲得しました!

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モトアメリカ時代からのアメリカ人ファン、そしてSBKファンの人たちとしては、ロッシの復帰はもちろん喜ばしいことだけど・・・成長中のガーロフのMotoGPでの決勝レースの走りを見たかった! という想いはあるでしょうね。またの機会があるかは定かではないですが・・・そのときはガーロフの活躍を期待しましょう!

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