バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)のCOVID-19感染というニュースに世界が驚いた週末でしたが、10月18日決勝のアラゴンGPでは今シーズン8人目となるウィナーが誕生し、例年にはない混戦ぶりに驚かされることになりました! 

ヤマハの予選1-2-3独占を阻止したのは、C.クラッチロー(ホンダ)でした!

10月17日(土)の予選は、ランキング首位のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がフリープラクティス3での転倒のダメージを負いながらも、見事自身10度目のポールポジションを獲得しました! 2番手はランキング4位のマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。ここにフランコ・モルビデリが3位で続けば、9月のサンマリノGPの再現でヤマハの予選1-2-3が完成しましたが、モルビデリは4位にとどまり、3位になったのはホンダのカル・クラッチローでした!

画像: シーズン最多勝(3勝)でランキング首位のF.クアルタラロ(ヤマハ)は、前戦フランスGPに続き2戦連続ポールポジションを獲得! race.yamaha-motor.co.jp

シーズン最多勝(3勝)でランキング首位のF.クアルタラロ(ヤマハ)は、前戦フランスGPに続き2戦連続ポールポジションを獲得!

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画像: 見事3番手タイムを出し、アラゴンGPのフロントローを予選で獲得したC.クラッチロー(ホンダ)。 www.honda.co.jp

見事3番手タイムを出し、アラゴンGPのフロントローを予選で獲得したC.クラッチロー(ホンダ)。

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決勝ではスズキコンビとアレックス・マルケス(ホンダ)が躍動!

迎えた決勝レース・・・予選での好調ぶりとは一変して、ペースが上がらないヤマハの3台に対し、快走ぶりを披露したのはスズキの両ライダー・・・アレックス・リンスとジョアン・ミル、そして欠場が続くMotoGP王者マルク・マルケス(ホンダ)のチームメイトであり、弟であるアレックス・マルケスでした!

7周目まではビニャーレスがレースをリードしますが、8周目にはリンスが首位で通過。さらにビニャーレスはミルにもパスされ、スズキの1-2体制が築かれることに! ランキング首位のクアルタラロはみるみるうちに順位を落とし、ついにはポイント圏外までランクダウン・・・。チャンピオンシップを考えるうえで、クラルタラロには痛恨の一戦となってしまいました。

スズキの1-2体制を脅かすことになったのは、前戦の雨のフランスGPで2位表彰台を獲得したA.マルケス! まずミルを抜いて2位で18周目を消化。23周のレースの残り周回で、先頭のリンスを追い抜く勢いで迫りますが、なんとかリンスが逃げ切り自身の今季初優勝とスズキGSX-RR初優勝を成し遂げました!

画像: 予選10番手、4列目からのスタートとなったA.リンス(スズキ)は、A.マルケス(ホンダ)の追撃を振り切り、見事スズキ勢の今シーズン初優勝を達成しました! www1.suzuki.co.jp

予選10番手、4列目からのスタートとなったA.リンス(スズキ)は、A.マルケス(ホンダ)の追撃を振り切り、見事スズキ勢の今シーズン初優勝を達成しました!

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混戦のチャンピオンシップは、まだまだ続きます!

2戦連続2位のA.マルケスに続いて3位に入ったのはミルで、この結果今シーズン2度目のスズキのダブル表彰台の実現となりました。4位はヤマハ勢最上位のビニャーレス。5位は最終盤にモルビデリを抜いたホンダの中上貴晶が入賞しました!

第11戦を終えて、ノーポイントのF.クアルタラロに代わりランキング首位に立ったのはJ.ミルです! シーズン未勝利のミルが残り4戦の終盤にランキング首位というのも稀な出来事ですが、もしも未勝利のまま最高峰クラスの王者にミルがなったら・・・これは大事件と言えますね!

画像: リタイアした第1、3戦、そして雨の第10戦で下位に沈んだ以外は、7戦で安定してトップ5に入り5度表彰台を獲得しているJ.ミル(スズキ)。久々のスズキ最高峰クラス制覇が未勝利で達成されるのも面白いですけど、ミル本人としてはまずは初優勝、そしてひとつでも多く勝ってタイトルを獲得したいのは言うまでもないことです。 www1.suzuki.co.jp

リタイアした第1、3戦、そして雨の第10戦で下位に沈んだ以外は、7戦で安定してトップ5に入り5度表彰台を獲得しているJ.ミル(スズキ)。久々のスズキ最高峰クラス制覇が未勝利で達成されるのも面白いですけど、ミル本人としてはまずは初優勝、そしてひとつでも多く勝ってタイトルを獲得したいのは言うまでもないことです。

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ただ、2位クアルタラロとは6点差、3位ビニャーレスとは12点差、4位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)でさえ15点差と、その差は残り4戦の結果次第で容易にひっくり返る範囲です。次戦10月25日決勝の第12戦テルエルGPは、今回と同じアラゴンで開催されます。今シーズンのMotoGPのクライマックスは、まだまだ続きそうです!

MotoGP2020 第11戦アラゴンGP 決勝
1 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 41'54.391
2 A.マルケス Repsol Honda Team Honda 0.263
3 J.ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 2.644
4 M.ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 2.880
5 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 4.570
6 F.モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 4.756

MotoGP2020 ランキング ※10月18日現在
1 J.ミル Suzuki 121
2 F.クアルタラロ Yamaha 115
3 M.ビニャーレス Yamaha 109
4 A.ドヴィツィオーゾ Ducati 106
5 中上貴晶 Honda 92
6 F.モルビデリ Yamaha 87

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