現在、MotoGPクラスランキング4位の実力者のドヴィツィオーゾですが・・・
ドゥカティのレース部門、ドゥカティコルセのスポーティングディレクターであるパオロ・チャバッティは、オーストリアGPのパドックでのプレス取材で、来シーズンにアンドレア・ドヴィツィオーゾと契約しないことを明らかにしました。
「残念ながら、アンドレアのマネージャーであるシモーネ・バティステラとのミーティングで来季アンドレアと契約しないことになった。今は2020年シーズンのレースに集中したい」とP.チャバッティはインタビューに答えています。
またS.バティステラも取材に対してチャバッティの発言を認め、ドヴィツィオーゾが今季限りでドゥカティワークスを離脱することを明らかにしています。そして今はあらゆるオファーを受け付けている状態で、来シーズンについては全くの未定であると語っています。
COVID-19感染拡大の影響で混乱している今シーズンのMotoGPですが、スペインGPでは3位表彰台を獲得するものの、続くアンダルシアGPでは6位、チェコGPでは11位とドヴィツィオーゾは王者M.マルケス(ホンダ)不在のチャンスを活かすほどの活躍ができていません。
来シーズン、J.ミラーのチームメイトになるのは誰か? 気になりますね!!
2013年から8年間、ドヴィツィオーゾはドゥカティワークスで活躍。2017〜2019年は3年連続してランキング2位になり、打倒M.マルケスの最右翼として注目を集めました。しかし、今シーズン限りにドゥカティワークスを去ることになったことは、ドヴィツィオーゾが来シーズンに求めた待遇をドゥカティコルセは用意するつもりがなかった・・・ということなのでしょう・・・。
2021年シーズンのワークスライダーとして、ドゥカティはすでにオーストラリア人ライダーのジャック・ミラーの起用を発表済みです。チャバッティは「そのうちミラーのチームメイトを公表する」とコメントしていますが・・・誰の名前があがるのか気になりますね!
一方、ドヴィツィオーゾの来シーズンですが・・・近年は契約の長期化とシート争奪戦が超早期からスタートする傾向にあります。MotoGPクラスに残留するとなると、ドヴィツィオーゾに残された好条件と思えるシートはそんなに残ってはいません・・・。
ともあれ、現在進行形で行われているオーストリアGPにフリープラクティス3および4で、ドヴィツィオーゾはともに3番手のタイムを記録。そして予選では4番手のグリッドを確保しました。明日の日曜日の決勝で・・・自分をクビにしたドゥカティコルセを見返す活躍を、ドヴィツィオーゾが披露することができるのか・・・にも注目したいです!