今年1月末、英国の名門ブランドであるノートンの破綻の危機についてお伝えしましたが、先日インドのTVSモーターがノートンブランドを1,600万英ポンド(約21億5,327万8,745円)で買収したと、英国の超名門メディアのBBCが報じました!!

かつての植民地が、宗主国のブランドを所有・・・というパターンですね

インドのタミル・ナードゥ州チェンナイに本拠を置くTVSモーターは1978年に創業。1980年代初頭にはスズキとの合弁でTVSスズキを設立し、2輪・3輪車を生産。その後長くスズキとの関係は続きましたが、2001年にはスズキと協力関係を解消。独自の道を歩むことになりました。

画像: TVSモーターの製品のひとつ、TVSアパッチ RR310。 en.wikipedia.org

TVSモーターの製品のひとつ、TVSアパッチ RR310。

en.wikipedia.org

4月17日(金)のTVSモーターの発表によると、1898年創業の古豪ノートンは同社に買収されたとのことです。そしてTVSモーターはこの名門ブランドを復活させ、販路を拡大させたいとも声明中で語っています。

TVSモーターの共同代表取締役、S.ヴェヌは、「このことは私たちにとって非常に重要なことです。ノートンは世界中で有名な、英国の象徴的なブランドで、世界規模で拡大する大きな機会を私たちに提供してくれます。ノートンが国際的な2輪業界でその栄光を取り戻すために、私たちは完全なサポートを拡張いたします」とコメントしています。

ノートンの今後に注目しましょう

さて、この後英レスターシャー州に本拠を置いていた旧経営陣の処遇はどうなるのでしょうか? 今年の1月末、会計事務所のひとつであるBDOの管理下に入り清算処理されることになったノートンですが、旧代表のスチュワート・ガーナーは約100人を失職の危険に晒し、年金に投資した人々の財産を毀損し、購入予定者たちとの契約を裏切ったと、多くの人から非難されています。

画像: 2018年、マン島TTの英雄、J.マクギネス(左)とともに写真におさまる元ノートン代表のS.ガーナー。 www.nortonmotorcycles.com

2018年、マン島TTの英雄、J.マクギネス(左)とともに写真におさまる元ノートン代表のS.ガーナー。

www.nortonmotorcycles.com

TVSモーターのS.ヴェヌは、経済メディアのBusiness Standardの取材に対し、「ノートンにはいくつかの管理上の問題がありましたが、グローバルなサプライチェーン機能と財務サポートを備えたTVSはこれを克服するでしょう。 Covid-19の流行により短期的には懸念事項がありますが、TVSはコスト削減策を強化し、設備投資を削減しました。 設備投資が多いビジネスではないノートンの性質を考えると、差し迫った懸念はないようです。 製造は既存の施設で継続され、収益性の高い方法で満たされる多くの顧客の注文があります」と答えています。

BMWとも強い関係を持つTVSモーターの下で、ノートンの従業員と購入予定者は救われることになるようですが、年金投資をした人々の救済についてはどうなるのか不明です・・・。その点でノートン破綻の問題はすべて解決したわけではないですが、TVSモーターがノートンをどのように再生するのか・・・注目していきたいですね。

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