出場したレースすべてに優勝!! まさに敵なしの活躍でした!
世界で最も有名な公道レースであるマン島TTのあと、北アイルランドのダンドロッド・サーキット(一周7.4マイル≒11.9km)で行われるのが伝統のアルスターGPです。
マン島TT同様、かつて(1949年から1971年)は世界ロードレースGPの一戦として開催されてきたアルスターGPは、近年は「世界最速の公道レース」をウリにしています。マン島TTが1台ずつスタートするのに対し、アルスターGPは複数台が一斉にスタートして競り合うので、かなり恐ろしいバトルを見ることができます・・・。

パーマネントのショートサーキットに比べると、アルスターGPの舞台であるダンドロッド・サーキットは公道のため、路面状態はそんなに良くはありません。なお1952年まではクラディ・サーキットというコースが使われていましたが、1953年以降はダンドロッド・サーキットが使われるようになり、今に至っています。
ulstergrandprix.net2019年のマン島TTは、スーパーバイクTT、スーパーストックTT、スーパースポーツTTレース2でハットトリックを達成したピーター・ヒックマンでしたが、アルスターGPでも彼は絶好調で8月8日と10日、出場した7つのレース全てで優勝!! という無敵ぶりを披露しました!

BMW S1000RRでラップ記録を更新したP.ヒックマン。リアル・ロードレーシング界のトップ選手という地位を、彼は2019年の活躍で確固たるものとしました。
www.youtube.comさらにヒックマンは、ダンドロッド・サーキットの絶対ラップタイムを更新しちゃいました・・・(平均時速136.415マイル≒219.53km/h)。2020年以降も、ヒックマンが公道レース=リアル・ロードレーシングの世界を引っ張っていくことになるのでしょうね。
かなり閲覧注意!? な、3分ちょっとの恐怖映像? です・・・
こちらに紹介する動画は、スーパーバイククラスを走るヒックマンのオンボード映像です。ときどき水しぶきがタイヤからあがるウェット路面ながら、先行者とテール・トゥ・ノーズがずっと続くという、怖い映像に仕上がって? います・・・。

先行者の巻き上げる水しぶきで、オンボードカメラのレンズの視界が悪くなるところが、臨場感を巧みに演出? してくれます。
www.youtube.comエスケープゾーンがほとんどない公道コースで、よくぞここまでバトルできるなぁ・・・と驚かされてしまいます。みなさんもドキドキしながら、超一流リアルロードレーシングライダーの全開走行をご覧になってみてください。
Ulster GP 2019 | Peter Hickman | On Board | Superbike Race
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