河川近くや山間部にあるコースの多くが被害に・・・
10月12日19時ころに勢力を保ったまま静岡・伊豆半島に上陸した台風19号は、関東エリア、そして東北エリアといった通過地域以外にも、大雨による河川の決壊・氾濫により広範囲に及ぶ被害をもたらしました。
さて周知のとおり、日本にあるミニバイクコースやモトクロスなどのオフロードコースは、河川近くや山間部にあることが多いです。地価が高くなく住居用に適していない土地は近隣に人が少ないので、どうしても騒音問題を考慮しなければならないバイク専用コースを作るのに適しているからです。
しかし一方で河川近くや山間部は、台風などの大雨で被害に遭いやすい土地とも言えます。河川近くは川の堤防の決壊や氾濫で冠水するリスクが高く、山間部は倒木や土砂崩れなどの被害に遭うことが少なくありません。
残念ながら台風19号による、未曾有の被害に遭ってしまったコースも少なくないようです。そこでインターネット経由で調べた限りの情報ではありますが、現時点でわかる各コースの被害状況と、復旧のためのボランティア募集と募金活動などについてまとめてみました。
1980年代のポケバイ、そして12インチミニバイクのレースブームが、1990年代の日本人ライダーによる世界ロードレースGP(現MotoGP)黄金時代を築く礎のひとつとなったのは、多くの人の知るところでしょう。またロードレースより敷居の低いモトクロスなどのオフロード競技は、今も昔もモータースポーツ入門の入り口として、日本の2輪文化振興へ大いに貢献してきたことを否定する人もいないでしょう。
テルル 桶川スポーツランド
【募金・お見舞い金のお礼と受付先について】
今回複数の方・団体様より義援金(募金)のお申し出を頂いております。過分なるお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございます。こういった状況で皆様のご厚意にすぐにご返答もできず申し訳ございません。
今回桶川スポーツランド開業以来最大規模の台風被害を受け多大な被害を出してしまい、河川敷で営業しているものとしての危機管理の低さと、皆様へご心配とご迷惑をおかけしてしまったことに深く反省しています。申し訳ありません。
恥ずかしながら今回募金などのお申し出を辞退させていただくほどの余裕がなく、ありがたく頂戴し、再建に使わせていただきます。頂いた募金は、被害状況一覧にある設備・備品の購入や工事代金の支払い、または各募金団体様のご要望に合わせた用途に使わせていただきます。
桶スポの愛称で知られる「テルル 桶川スポーツランド」は、埼玉・荒川の氾濫による洪水被害を受けてしまいました・・・。被害状況は外壁看板の全破損、基礎損傷、一部路面の剥がれ・浮き、及び場内全面の汚泥汚損、そして事務所などの建物も被害が大きく、ライダーを保護するスポンジバリアも流出してしまいました・・・。
サーキット秋ヶ瀬
現在台風の通過でサーキット秋ヶ瀬は、荒川の水の中に沈んでしまいました。現状、道路も沈んでおり、水が引かない限り事務所はおろか、コースの端にもたどり着けません。すべての設備が湖底です。現在営業再開の目途は全く立っておりません。1週間は完全にクローズです。
状況など随時ブログ&FacebookにUP致します。普段よりご利用頂いているお客様にはご迷惑おかけしますが、復旧まで今しばらくお待ちください。よろしくお願いいたします。
ミニバイクやカートが好きな方にはおなじみのサーキット秋ヶ瀬は、埼玉・荒川の氾濫によりあらゆる設備が水の中に浸かってしまったようです。同社のFacebookページを見たところ、ボランティアの助けにより復旧作業が進んでいるようです。
ウェストポイント
全日本モトクロス選手権も開催される「オフロードヴィレッジ」と、ビンテージモトクロスなどのイベントレースの舞台としても親しまれている「モトクロスヴィレッジ」を埼玉・川越で運営している「ウェストポイント」。入間川に近いモトクロスヴィレッジは大きな被害に遭うことはなかったですが、オフロードヴィレッジの方はコースの多くが水没することに・・・。
なおオフロードヴィレッジはボランティアの協力もあり、フラット広場、Cコース、そしてBコースと順次走行できる状態まで復旧している模様です。しかし完全復旧まではまだ時間がかかりそうですね・・・。一方モトクロスヴィレッジは元々水はけが良いコースなので、平常営業をしています。
日野カントリーオフロードランド
群馬県藤岡市にあるオフコースの「日野カントリーオフロードランド」は、台風19号の暴風雨によるコースへの被害が甚大で、現在休業しているとのことです。
なお日野カントリーオフロードランドは、10月27日(日)および11月3日(日)の2日間、午前9時から夕方まで、コース復旧ボランティアスタッフを募集しております。参加できる方は、事前に日野カントリーオフロードランド公式ブログやFacebookページをチェックしてみてください!
ボランティアで復旧をお手伝いする方は・・・
コース復旧のボランティアに参加したい!! という方は、まず対象施設の公式ウェブサイト、ブログ、そしてFacebookページやTwitterなどのSNSから、その施設のボランティア募集要項などを確認するようにしてください!
ついつい電話やメールなどで「どんな感じ? 何を用意すればいいの?」とか問い合わせしたくなってしまうかもしれませんが、被災した関係者たちにとってはその手の問い合わせに対する応対というのも、結構負担になってしまうものです。能動的にご自身が最新情報収拾して、行動をするようにしてください。
自分が復旧を手伝ったコースから、将来のチャンピオンとなるライダーが育つ・・・そんなストーリーを妄想しつつボランティアをしてみてはいかがでしょうか!? ご協力、よろしくお願いいたします!
※ここに掲載した情報は、2019年10月18日午前の時点で判明した、インターネット経由で収集したものです。