路上整備・・・これもアドベンチャーの醍醐味?
10日の晩に宿泊した「ヒョウの国国立公園」のロッジを発ち、オフロード走行を経てバラバシュの町で幹線道路のA189に到達・・・これで堀田さんと堀内さんを苦しめた、ロシアの未舗装路の長距離走行はオシマイ・・・。ここから先、ウラジオストクまでの約130kmは、快適な舗装路の走行となります(ぶっちゃけ、舗装路も穴ぼこだらけなので、油断禁物ではありますけど)。
この日は朝から雨・・・。堀田さんと堀内さんにとってはとりわけ残念な天気でしたが、今回のアドベンチャーで愛車のウラルとともにエクストリームな旅を続けてきた2人にしてみれば、雨上等! くらいのコンディションに違いないでしょう!?
しかし、早くも最初の困難は、バラバシュのカフェでの食事(※このカフェの食事、今回で3度目でした)の後すぐにおとずれました。なんと堀田さんのウラルに、点火の不調というトラブルが発生したのです!
その症状は、失火でキチンとエンジンが吹けない・・・というもの。プラグを交換したり、トランジスタ点火装置のピックアップを交換したり、いろんなコトをチェックしたのですが、どうもガモフ半島でのダート走行時に何度も深い水たまり通過や沢渡りをしたことで、吸気系に侵入した"水"がわるさをしたのかも・・・?
ひとまず、吸気系に溜まった「水分」を除去すると、堀田さんのウラルは少しは快方に向かった感じになりました。再び調子が悪くなったときは、すぐに止まってチェックができるように留意しながら、我々はウラジオストクへの帰路を進んでいくことにしました。
ルスキー島での、要塞見学に大コーフン!
宿の「Eagle House Inn HOTEL」でちょっと休憩した後は、堀内さんのウラルのウインカーリレーを探し求め、ウラジオストク市内の用品店を訪問。しかし残念ながら、日本の用品店ならばすぐに見つけることができる「ミツバのフラッシャー」的な汎用ウインカーリレーはその店にはなく、明日もうちょっと品揃えの豊富な用品店で物色する・・・予定となりました。
この日の夕方は、ウラジオストクからルースキー島連絡橋を使ってルースキー島へ渡り、シーフードが評判のレストラン「ノヴィク カントリー クラブ」でディナー。シグネチャーメニューの「極東フラットフィッシュ(カレイ)」は売り切れで食することはできなかったのが残念ですが、新鮮なホタテなどの魚介を満喫できたのは、超ハッピーでした。
日本に一番近い土地でヨーロッパならではの雰囲気を楽しめ、それでいて食事的にも日本人の舌にマッチする・・・このあたりは、観光地としてのウラジオストクの魅力の大きなポイントだと思った次第です。
そして食事の後は、ルースキー島に点在する「要塞」を見学しました。軍港としての歴史も長いウラジオストクの南にあるルースキー島は、戦略的な要所として数多くの要塞が建設された歴史があります。現実にそこが戦場になることはなかったにはせよ、地形的にここが要塞化されたのは私のような軍事の素人にも容易に想像がつきました。
ルースキー島の要塞見学は日没近くまで続いたのですが、日本のウラルサイドカーオーナーの8割は「ミリオタ」(※Lawrence編集部調べ?)ということもあって、堀田さんも堀内さんもコーフン冷めやらずという状態が続きました。
「Googleアースのサービスが始まって間もないころ、この3連砲塔を見ていつかここに行きたい! と思うようになったんです」という堀田さん。残念ながら、施設改修でその願いをかなえることはできなかったのですが、ルースキー島の要塞巡りをした・・・ということには、ひとまず満足感を覚えていただけたようです。
この後、日は沈んであたりは暗くなりました。そしてこの日のスケジュールを消化して宿に帰る途中、燃料タンクが軽くなったウラルにルースキー島のガソリンスタンドで給油し、スーパーマーケットで日用品の買い物をすることになりました。そんな、今回の旅のいつものルーティンで、えええ!!? というトラブルは発生することになったのです・・・。 (続く)
※続きは、下記のリンクになります。