大津選手の無線問題とは?
シーズン2戦目となる2019年5月3日・4日に開催された富士GT500kmレースで2019年の抱負を聞こうとピットを訪れた時も大津選手についてちょっと興味深いお話を聞くことができた。それが、“大津選手の無線問題”だ。
2018年から大津選手の無線が「面白い」と話題になっていた。レース中、「◎◎を抜いたよー」などと逐一報告をするらしい。「それは知らせてくれなくてもいいから」ということも多いらしいのだ。しかも早口で滑舌が悪く、ピットでは理解に苦しむこともしばしば……なのだとか。
そこで今年からチームは無線を録音することにした。主目的は走行データとコメントの照合だ。が、せっかく録音データがあるなら「大津選手には道上選手の無線でのコメントを聞いて表現方法や無線の活用方法を学ぶ機会になれば」とチョン監督。
大津選手のサーキットのお母さんのようなチームマネージャーの忍さんいわく「大津って早口で滑舌が悪いから、本当に何を言っているかわかんないんですよ」
すると大津選手が「何を言っているかわからない、って言っている意味がわからなかったんですが、録音を聞いて初めて気づいた、(原因は)ボクでした」
「成績を残したいから頑張っているという気持ちはもちろんわかるけど、もう少し冷静に無線を活用したコミュニケーション能力を高めて欲しい、落ち着いてほしい、というところなんですよね」とチョン監督。
肝心の大津選手はそれについて、「滑舌が悪いのはもうどうしようもないです。ゆっくり話すことを心がけています」
マシンを駆るのはより速く、一方で無線のトークはゆっくりとって、早口の人には難しそう。いつかチーム無線を聞いてみたいと思うのは、私だけではないはず(苦笑)