ノオミ・ラパスさん、知ってました?
ストーリー
ノオミ・ラパスが演じるのは、CIAの女性尋問官アリス・ラシーン。尋問のスペシャリストとして知られているも、パリのテロ事件を阻止できず犠牲者を出してしまったトラウマから一線を退き、いまはロンドンで地区センターの職員のカバーでテロリストの情報収集にあたっている。
ところが、そんな彼女に急遽 英国でのバイオテロ計画に関係すると目される人物の尋問担当を命じられる。
重要情報を聞き出すことに成功するアリスだったが、土壇場でその尋問チームが本物のCIAではなく、何者かの罠であることを察知し、身一つで逃げ出すことに成功する。誰が味方で誰が敵かわからない混迷の中で、アリスはCIA内部に潜む裏切り者の正体を暴き、バイオテロを未然に防ぐことを決意するが。
ヒロインのノオミ・ラパスの周りにはCIAの上官役としてマイケル・ダグラスやジョン・マルコヴィッチ、アリスを助ける腕利きの謎の男にはオーランド・ブルームなど、かなり名の知れたスター達を惜しげもなく配した、案外豪華な作品。
(イイ意味で)B級感溢れる女優が主演だけに、逆にリアリティあり。
映画『セブン・シスターズ』やドラゴンタトゥーの女シリーズの『ミレニアム』で知られるノオミ・ラパスは、極薄かつ幸薄そうな容貌が印象的な、スウェーデン出身の女優。『プロメテウス』のような大作にも出演しているので、割と売れている女優さんのはずだが、やはり地味な見た目でちょっとB級感が・・・(失礼)。
ただ、本作においては、彼女のそのマイナーな印象がかえって物語にスリリングさを増している。
設定や展開は、よくあるスパイ物のそれだが、期待せずに観ていると案外 引き込まれていくので、先入観なしに観てもらいたい一本だ。
ちなみに、オーランド・ブルームが王子様容姿をワイルドでダーティーな見た目で封印し、出番は少ないながらも生き生きと演じているのが好感。