GP界で多くのファンに愛された、"ヤーノとソイリ"
去る4月14日、東京のフィンランド大使館にて日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念するイベント「Feel Finland」が開催されました。フィンランド大使館初のオープン・デーとなるこのイベントでも「ヤーノ・サーリネン展」が開催され、日髙祥博さん(ヤマハ発動機代表取締役社長) から来日中のソイリさんへ、当時の写真を収めたアルバムが贈呈されるセレモニーがありました。
え? ソイリさんってダレ? という方も多いと思います。彼女はヤーノ・サーリネンの妻で、彼のロードレース活動を支えた続けた女性でした。
ソイリさんの美貌はGPパドックでも際立ちましたが、彼女は単なる「パドックガール」ではありませんでした。主人とともにヤマハ製2ストローク・ロードレーサーの整備を行ったり・・・主人が"コンチネンタルサーカス"を転戦する疲労を軽減するため、移動用のVW製キャンパーのハンドルを握ったり・・・両手にプラグボックスやサインボードを持ってピットロードを走り回ったりと・・・八面六臂の活躍をしました。
今日の高度に組織化・コマーシャル化されたMotoGPでは、"ヤーノとソイリ"のようなチームが活躍することは難しいでしょう。しかし彼らのようなプライベーターたちが活躍していた当時のGPでは、それが可能だったのです・・・。ともあれ、イタリアやオランダではふたりのファンクラブが組織されたりするくらいで、"ヤーノとソイリ"のコンビはサーキットで輝きを放っていました。
ヤーノとソイリのふたりについてはこちらのLawrenceの過去記事を、そしてJ.サーリネンについてはヤマハ発動機のリンクをご参照ください。
ふたつの"偶然"により、ソイリさんに手渡されたアルバム・・・
フィンランド大使館のオープン・デー・イベント「Feel Finland」の「ヤーノ・サーリネン展」で日髙社長からソイリさんに"当時のアルバム"がプレゼントされることになったのは、ひとつの偶然からでした。
とある日、ヤマハ発動機では当時の資料をデジタルアーカイブ化する作業が行われていました。写真、カタログ、紙の資料・・・etc. 膨大な資料を仕分けしているとき、一冊の古いアルバムが発見されました。発見者の方が「なんだこりゃ? ゴミでいいかな・・・」とポイしていたら・・・そういうことにならなくて良かったですね(拍手!)。
そのアルバムが1972年にサーリネン夫妻が来日したときのもの・・・ということがわかり、偶然発見されたこのアルバムは、偶然にも今年で日本とフィンランド両国国交の100周年というタイミングで、ソイリさんの手に渡されることになったのです!
4月16日(火)のイベント初日には、ソイリさんも来場する予定です!
さて、4月16日(火)からヤマハコミュニケーションプラザで開催される「ヤーノ・サーリネン展」では、東京でのイベント同様に当時の写真や映像の展示のほか、本イベント限定グッズが販売される予定です。
本イベントのためフィンランド人イラストレーターが書き下ろしたイラストは、とてもユニークなタッチで愛らしいデザインが目を引きます。これらの限定グッズは、在庫が無くなり次第販売終了とのことですから、ご希望の方はお早目にお買い求めすると良いでしょう!
■開催概要
【開催日・場所】
4月16日(火)~5月31日(金) ヤマハ発動機株式会社コミュニケーションプラザ
開館日、開館時間は下記ウェブサイトにてご確認をお願いします。
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/
※開催の初日には、フィンランドからソイリさんが参加されます