昨年度まで、ホンダ車でSBK(世界スーパーバイク選手権)活動を行なっていたオランダの名門「テン・ケイト・レーシング」が、2018年型のレッドブル・ホンダのCBR1000RR SP2を販売しています! SBKに参戦をお考えの方には、お買い得な車両かもしれませんね・・・?

テン・ケイト・レーシングのおさらい?

モトクロスライダーだったヘリット・テン・ケイトは、キャリア晩年のセミ・リタイア状態だったときに甥のロナルドをサポートし、彼をオランダ選手権年間4位のモトクロスライダーに育てました。

そして甥以外のマシンの世話もヘリットはするようになるのですが、ヘリットがイジったマシンは速い! と評判になり、そのことが後のテン・ケイト・レーシングへの萌芽となったのです。1993年に、ヘリットは自身のビジネスである「テン・ケイト・モーターサイクルズ」というディーラーの営業に専心するため、モトクロス活動の継続を諦めることにしました。

しかし、地元の地元のロードレーシングライダーであるハリー・ファン・ベークが、ヘリットの腕を見込んでマシンのチューニングを依頼。そしてドイツ・ホッケンハイムで開催された欧州選手権のスーパーストッククラスで、彼のマシンの速さは多くの人の注目を集めることになります。

これを契機にテン・ケイト・レーシングはロードレーシングの活動をはじめ、2001年からは世界選手権の舞台へ進出してSSP(世界スーパースポーツ選手権)に参戦。2002年から2008年まで7連続タイトルを独占! そしてさらに、2009年にもタイトルを獲っています!

2004年からはSBKにも戦線を拡大。2007年にはジェームス・トスランドが、見事タイトルを獲得。そんなテン・ケイト・ホンダは、今年SBKに復帰した清成龍一選手が、かつて所属していたチームとしても、日本のファンにはおなじみでしょう。

画像: 2007年、SBKオランダラウンド(アッセン)をCBR1000RRで走るJ.トスランド。この年テン・ケイト・ホンダが獲得したタイトルは、ホンダCBR1000RRシリーズの唯一のSBKタイトルと現時点ではなっています。 en.wikipedia.org

2007年、SBKオランダラウンド(アッセン)をCBR1000RRで走るJ.トスランド。この年テン・ケイト・ホンダが獲得したタイトルは、ホンダCBR1000RRシリーズの唯一のSBKタイトルと現時点ではなっています。

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気になるお値段は・・・?

昨年を限りに、テン・ケイト・レーシングは長きに渡るSBK活動でのホンダとの関係を解消することになってしまい、多くの人を驚かせました。今年は大口スポンサー獲得に成功したら、スズキGSX-R1000でSBKに欧州ラウンドから参戦? とかウワサが出たりしてますが・・・今後の動向に注目したいです。

さて、売りに出されたのは、2018年型のホンダCBR1000RR SP2のSBK仕様車です。レオン・キャミアとジェイク・ギャグネが所属した「レッドブル・ホンダ」のマシンですね・・・。

画像: 売り出されたCBR1000RR SP2には、テン・ケイト・レーシング / コスワースが調整した、CBR1000RR SP2エンジンに合うように特別に作られたアクラポビッチ製チタン・エキゾースト・システムが装着されています。 www.tenkateracing.com

売り出されたCBR1000RR SP2には、テン・ケイト・レーシング / コスワースが調整した、CBR1000RR SP2エンジンに合うように特別に作られたアクラポビッチ製チタン・エキゾースト・システムが装着されています。

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画像: この2018年型車は、マグネッティ・マレリの電子制御を備えています。サブフレームとともに、トリプルクランプはボナミーチレーシング製です。 www.tenkateracing.com

この2018年型車は、マグネッティ・マレリの電子制御を備えています。サブフレームとともに、トリプルクランプはボナミーチレーシング製です。

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画像: 前後サスペンションはオーリンズのSBKスペック品。フェアリングはモトカーボンズ製フルカーボン! ホイールはマルケジーニ製で、ブレーキシステムはニッシン製です。 www.tenkateracing.com

前後サスペンションはオーリンズのSBKスペック品。フェアリングはモトカーボンズ製フルカーボン! ホイールはマルケジーニ製で、ブレーキシステムはニッシン製です。

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このCBR1000RR SP2は、テン・ケイト・レーシングによる「証明書」がスペアパーツとともに付属するとのことです! また買主が望むかたちの「オプション」も選べる! とのことです。気になるオネダンは・・・85,000ユーロ(約1,068万5,167円)!! あのホンダRC231V-Sの新車価格の半分くらいですから、ポーンと買えるプライスですね! ←冗談で書いてます?

なかなかない、高年式のSBKマシンをお買い求めることができるチャンスを、みすみす逃したくないというモータースポーツファン or コレクターの方は、テン・ケイト・レーシングのウェブサイト経由で、コンタクトをとってみてはいかがでしょう? もちろんシリアス・オファー・オンリー・・・ということでお願いいたします。

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