テン・ケイト・レーシングのおさらい?
モトクロスライダーだったヘリット・テン・ケイトは、キャリア晩年のセミ・リタイア状態だったときに甥のロナルドをサポートし、彼をオランダ選手権年間4位のモトクロスライダーに育てました。
そして甥以外のマシンの世話もヘリットはするようになるのですが、ヘリットがイジったマシンは速い! と評判になり、そのことが後のテン・ケイト・レーシングへの萌芽となったのです。1993年に、ヘリットは自身のビジネスである「テン・ケイト・モーターサイクルズ」というディーラーの営業に専心するため、モトクロス活動の継続を諦めることにしました。
しかし、地元の地元のロードレーシングライダーであるハリー・ファン・ベークが、ヘリットの腕を見込んでマシンのチューニングを依頼。そしてドイツ・ホッケンハイムで開催された欧州選手権のスーパーストッククラスで、彼のマシンの速さは多くの人の注目を集めることになります。
これを契機にテン・ケイト・レーシングはロードレーシングの活動をはじめ、2001年からは世界選手権の舞台へ進出してSSP(世界スーパースポーツ選手権)に参戦。2002年から2008年まで7連続タイトルを独占! そしてさらに、2009年にもタイトルを獲っています!
2004年からはSBKにも戦線を拡大。2007年にはジェームス・トスランドが、見事タイトルを獲得。そんなテン・ケイト・ホンダは、今年SBKに復帰した清成龍一選手が、かつて所属していたチームとしても、日本のファンにはおなじみでしょう。
気になるお値段は・・・?
昨年を限りに、テン・ケイト・レーシングは長きに渡るSBK活動でのホンダとの関係を解消することになってしまい、多くの人を驚かせました。今年は大口スポンサー獲得に成功したら、スズキGSX-R1000でSBKに欧州ラウンドから参戦? とかウワサが出たりしてますが・・・今後の動向に注目したいです。
さて、売りに出されたのは、2018年型のホンダCBR1000RR SP2のSBK仕様車です。レオン・キャミアとジェイク・ギャグネが所属した「レッドブル・ホンダ」のマシンですね・・・。
このCBR1000RR SP2は、テン・ケイト・レーシングによる「証明書」がスペアパーツとともに付属するとのことです! また買主が望むかたちの「オプション」も選べる! とのことです。気になるオネダンは・・・85,000ユーロ(約1,068万5,167円)!! あのホンダRC231V-Sの新車価格の半分くらいですから、ポーンと買えるプライスですね! ←冗談で書いてます?
なかなかない、高年式のSBKマシンをお買い求めることができるチャンスを、みすみす逃したくないというモータースポーツファン or コレクターの方は、テン・ケイト・レーシングのウェブサイト経由で、コンタクトをとってみてはいかがでしょう? もちろんシリアス・オファー・オンリー・・・ということでお願いいたします。