年間100本の映画を鑑賞する筆者の、1/100の映画体験をお届け。今回はピクサー・アニメーション・スタジオの大人気アニメーション映画『Mr.インクレディブル』(2004年公開)の続編『インクレディブル・ファミリー』。

スーパーヒーローが活動を禁止された不遇の時代

【ストーリー】かつて世界中で活躍した多くのスーパーヒーローたち。しかし、いまやその活動は法律で禁止され、日陰の存在として不遇の暮らしを余儀なくされている。

怪力を誇る超人Mr.インクレディブルことボブ・パーと、その妻で伸縮自在のボディを持つイラスティガールことヘレン・パーもまた、3人の子供たちと共に通常の人間としての平穏な日々を送っていたが、世にはびこる悪漢たちの存在を黙って見過ごすことができず、スーパーパワーの封印を解いて戦いに身を投じるのだが、そのおかげで政府から目をつけられることになる。

そんなインクレディブル一家に救いの手を差し伸べたのは、超大手通信会社デブテックを率いるウィンストン・ディヴァーとイヴリン・ディヴァーの兄妹。彼らはスーパーヒーローに憧れ、再びスーパーヒーローの活動を合法化するという夢を抱いており、デモンストレーションとして犯罪発生率が非常に高い都市ニューアーバム(まるでバットマンのゴッサムシティ!)の浄化活動を進めようとしていたのだ。
ディヴァーらのプロジェクトに参加することを決めたインクレディブルファミリーだったが、ディヴァーらは、手始めにコラテラルダメージ(”戦闘における民間人被害”や”政治的にやむを得ない犠牲”などの「副次的な被害」)が統計的に少ないと思われるイラスティガールを指名。ニューアーバムでのスーパーヒーロー活動を開始させる。

着々と成果をあげるイラスティガールの活躍を喜びながらも、家事や育児を一手に引き受けたMr.インクレディブル=ボブのストレスはどんどん蓄積されていく・・・。

そんな中、イラスティガールの前には、テレビスクリーンを通して人々を催眠状態に陥れる謎の敵スクリーンスレイヴァーが立ちふさがる。

世界を救うことも、家事や育児も、どっちも大事。

本作では基本的に女性上位というか、マルチプレイヤーとしての女性の凄さが描かれている。
スーパーヒーローとしてならばイラスティガールと引けを取らないであろうMr.インクレディブルも、家事や育児になると途端にドタバタモードで、ストレスで不眠状態に陥る始末。妻として母として、そしてスーパーヒーローとしてと、さまざまなステージでさまざまな顔で活躍できるヘレンの凄さに比べて、Mr.インクレディブルことボブは父親としてのポジションを確立できない自分に苛立つばかりで、スーパーヒーローとしての居場所を与えられた妻への羨望を必死で隠す情けなさ。自分たちが社会で大きな顔をできるのも、女性たちの献身があってこそなんだな、と思い知らされる。

とはいえ、本作において、ボブは妻の凄さを思い知らされながらも決して家事や育児を投げたりしない、良い父親であろうと懸命に努力する。そして娘たちもそんな父親の姿を見て「パパは”良い父親”どころか、スーパーパパ(超・良い父親)よ」と讃えるのだ。

キャッチコピー(家事!育児!世界の危機!)どおりにさまざまなタスクをこなしていく女性の姿に改めて尊敬の念を抱かせてくれると同時に、できることから自分も関与しようと考える男の健気さを描いてくれることで、社会と家庭に同時にコミットすることの素晴らしさを本作は描いているのである。

画像: https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family.html「インクレディブル・ファミリー」MovieNEX 予告編② youtu.be

https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family.html「インクレディブル・ファミリー」MovieNEX 予告編②

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