寒いけど快適?
前編はこちら ↓ になります。ご一読ください!!
12月30日、小樽フェリーターミナルを出発した3台のウラルサイドカーは、無事に海沿いのオロロンラインを走り抜け、約200km先の初日の目的地である羽幌町の宿に到着しました!
そして羽幌町の宿では、遅れて昼ごろに小樽フェリーターミナルを発ったもう1台のウラルサイドカーが19時過ぎに合流。我々のキャラバンは4台のウラルサイドカーになったわけで、みんな仲良く最終ゴール地点の宗谷岬を目指すことになります・・・。
宿の温泉で冷えた体を温め、美味しい食事でカロリー補給し、暖かい布団の中で疲れを癒し・・・よし!! 2日目の大晦日も頑張るぞい! と思いつつ朝を迎えたのですが、羽幌町の空は一面雲で覆われて雪がしんしんと降っていました・・・。
ただ、太陽の光が強くない天候でも、そんなにブルブルするほど寒くはありません。今回の「URAL WINTER RIDE」のルートで訪れた町の気温は、いずれも0℃に±2〜3℃というカンジでした。最高気温と最低気温の差が大きくないので、ウェアを着たり脱いだりして温度調整する必要もなく、寒くはあるけど快適・・・な旅路でした。
ウラルサイドカーの走破力と安定感にビックリ!!
そしてゴールの宗谷岬まで残り100km弱・・・の距離にある天塩の町に到着すると、天候が回復して青空が現れました!
天塩の町での休憩中、地元の方と雑談を楽しんだのですが、この季節は吹雪くことが多いけど今日は風がなくて過ごしやすい1日・・・とのことでした。確かにこの日は、曇り空から雪が落ちてくることが多かったですが、風が強くなかったのは大変ありがたかったです。
しかし・・・天塩を発って次の休憩予定地の稚内を目指すと、青空は消えて降雪が段々と激しくなっていきました・・・。でも、これがモーターサイクルでの移動でしたらヒサンな状況だったかもしれませんが、お昼ごはんを食べて満腹だったこともあり私はウラルサイドカーの側車のなかでうつらうつらと居眠りしそうになりました・・・(苦笑)。
極論するとウラルサイドカーでの雪道走行は、4輪での走行となんら差がないくらい安定していて快適なものでした。そもそもソ連時代から作られてきた軍用サイドカーがベースなワケですから、雪道を走るのもヘッチャラなのは当たり前といえば当たり前なのでしょう。雪道くらいで動けなくなるくらいでしたら、とても雪国の軍隊で運用なんてできませんから・・・。
とはいえ、ツルツルに表面が光る圧雪路やアイスバーンでも、淡々と走り続けられるその走破能力の高さには素直にビックリしました。ある意味ウラルサイドカーは、オープンエアで走りを楽しめる最強の「旅マシン」と言っていいでしょう!
そして・・・いよいよゴールの宗谷岬に・・・!
夕方16時ころになると、この季節の宗谷地方は太陽が隠れてかなり寒さが増してきます。それでも外気温はマイナス4℃くらい・・・だいぶカラダが北海道に馴染んだのか、アナ雪よろしく「少しも寒くないわ・・・」というカンジです(古いネタですみません)。
長いようで短くも感じた2日間・約380kmの「URAL WINTER RIDE」。記念すべき第1回目は、無事トラブルもなく終えることができました。この宗谷岬のゴールで各自解散! ということで、4台のウラルサイドカーのうち2台は稚内市内に戻ってホテルで宿泊。残る2台の3名は宗谷岬でキャンプ・・・! を選びました。
この第1回「URAL WINTER RIDE」の成功をうけ、早くも参加者やサポートスタッフたちの間では「第2回目はどうしようか・・・?」という話が盛り上がっています。雪道や寒さとの戦い、という大変さもありましたが、その苦労をはるかに上回る喜びを関わった誰もが感じているからこそ、すぐに「次」の話に花が咲くのでしょう。
どんな季節、どんな場所でも「旅」を最大限に楽しめるウラルサイドカーの魅力と実力を、十分に堪能することができた「URAL WINTER RIDE」でした。この貴重な体験をする機会を与えてくださったウラル・ジャパン様、そして一緒に旅をしてくださった参加者の皆様、どうもありがとうございました! (完)