いざ、北の大地へ!!
帰省客やバカンスへ行く客で賑わう12月29日の羽田空港、私はヘルメットやライディングギアを詰め込んだバッグを持ったいでたち・・・という浮いたカッコで空港カウンター前の雑踏の中にいました。
というのも・・・常日頃、Lawrence以外の媒体のお仕事でお世話になっているウラル・ジャパン様から、魅惑のオファーをいただいたのです。それは、高性能ウインタータイヤを装着した2輪駆動のウラルサイドカーで、小樽から宗谷岬へアドベンチャーの旅をする・・・「URAL WINTER RIDE」に参加しませんか・・・というインビテーションでした。
厳しい冬で知られるロシアで、雪道などの悪路も走破できるように開発されたウラルの2輪駆動サイドカー・・・。その実力を体感できるなんて、とてもステキなアドベンチャーじゃないですか!?
飛行機で一路新千歳空港へ!! その日の晩は北海道一の歓楽街、札幌市のすすきので地元のグルメに舌鼓をうちつつ、明日12月30日から始まる冒険旅行に思いを馳せました・・・。
気になるのは、ものすごい寒波が到来していること・・・でした!?
というカンジで、ウキウキ気分で北海道に上陸した私ですが、気がかりがひとつ・・・。それは年末のタイミングで、北日本には猛烈な寒波が押し寄せてくる・・・という天気予報でした。
直前の予報では、30日からは回復傾向かも・・・というものでしたが、ツアー集合場所の小樽フェリーターミナルはかなりの強風と雪が・・・。これはヤバいかも・・・と出発直前となってようやく、北の大地の自然の脅威を知ることになりました。
しかし、ウラル・ジャパンのブラドさんが運転する1台の側車に乗り、石狩湾ぞいに北上してしばらくすると、あたりは青空が広がる快晴に! う〜ん、私って基本的に晴れ男だから、ここでもその能力を発揮しちゃったかな? とひとりニマニマしてしまいました(苦笑)。
しかし、また天気が悪くなってきました・・・
今回「URAL WINTER RIDE」に参加したウラルサイドカー各車は高性能なウインタータイヤを装着しているため、圧雪路面やアイスバーンでも安定した走行を続けます。よほど急な上り坂でもなければ自慢の「2輪駆動」を使わず「1輪駆動」で走破できちゃうのは素晴らしいのひと言です(もちろん冬の北海道はナメたらいけませんので、速度超過や急ハンドル・急ブレーキなどの無理は禁物ですよ!)。
しかし、増毛あたりから再び吹雪チックな天気になり、留萌を超えてからは日没が迫ってきてアイスバーン路面が増えるとともに、体感気温がグッと下がってきました。以前、真冬の米イエローストーン国立公園を取材したときの雪山装備+手持ちの冬用ライディングギアという、私が持てる最大最強仕様の装備でも、かなり寒さがこたえるカンジに・・・。
今回の「URAL WINTER RIDE」のゴールは、12月31日・・・大晦日の宗谷岬です。日本最北端の地の碑がたつ宗谷岬に、果たして我々は無事にたどり着けるのか・・・? 乞うご期待!?(つづく)