なお2018年の世界選手権は、KTM/ハスクバーナ勢がランク1-2-3を独占!
2018年の「FIM クロスカントリーラリー世界選手権」は、秋に行われた第5戦モロッコラリーで幕を閉じました。気になるランキングは、モロッコラリー優勝のトビー・プライス(KTM)が自身初のタイトルを獲得。2016〜2017年王者のパブロ・クインタニラ(ハスクバーナ)は2位。そしてマシアス・ウォークナー(KTM)が3位でした。
一方、KTM/ハスクバーナ軍団の対抗勢力であるホンダは、パウロ・ゴンサルヴェスがランキング4位、リッキー・ブラベックが同5位、ケビン・ベナバイズが同6位という結果でした。
そのほかのホンダ勢ではホセ・イグナシオ・コルネホが同9位で、ジュニアクロスカントリーラリー世界選手権では総合2位を獲得。なおホアン・バレダは怪我の影響で世界選手権参加は見合わせ、完璧なコンディションでダカールラリーにのぞむ・・・ということになりました(動画はモロッコラリーのダイジェストです)。
2019年のダカールラリーは、ペルー一国での開催!
1月6日から17日の間に開催される「ダカールラリー2019」には、ケビン・ベナバイズ、ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルヴェス、リッキー・ブラベック、ホセ・イグナシオ・コルネホの5名が「モンスター エナジー ホンダ チーム」のメンバーとして参加します。
一方最大最強のライバルであるKTM陣営は、「レッドブルKTMファクトリーレーシング」からM.ウォークナー、サム・サンダーランド、T.プライス、ルチアーノ・ベナビデスがエントリー。そして「KTMファクトリーレーシング」からは女傑ライア・サンツとマリオ・パトラオが参加します。
2018年M.ウォークナー、2017年S.サンダーランド、2016年T.プライス・・・と、直近3大会の優勝者を3名揃えるKTM軍団は、ダカールの勝ち方を一番知っているチームと言えるでしょう。
ダカール2019の最大の特徴は、国境を超えることなくペルーの国内のみで完結するコースになっていることです。また約5,000kmの10ステージのうち、約7割が砂丘走行となっているのも大きなポイントでしょう。
国境を超えず、例年よりステージ数が少ないイベントとなりますが、だからと言ってカンタンになっているわけではないのは言うまでもありません。砂丘を攻略するライディング技術、ミスを最小限に抑えるナビゲーション能力、そしてレース展開をコントロールする戦略的頭脳・・・いずれが欠けても、勝利をつかみとることができないのは確かです。
KTMやホンダより小規模ですが、2018年のダカールラリーで首位に立ちながら大転倒でリタイアしたエイドリアン・ヴァン・ベヴェレンを擁する「ヤマルーブ ヤマハ オフィシャル ラリー チーム」、そしてP.クインタニラ、アンドリュー・ショートが属する「ロックスター エナジー ハスクバーナ ファクトリー レーシング」も、上位争いを大いにかきまわしてくれるに違いないでしょう。
下の動画は2019年も全ステージを放送してくださる「J SPORTS」の予告動画の一編で、ホンダチームの紹介という内容になっています。なにはともあれ・・・早く1月6日がおとずれてくれないかな・・・と鬼に笑われながら? ワクワクしつつその日を待ちましょう!