連載『ホンダ偏愛主義』。自他共に認めるホンダマニア・元Motor Magazine誌編集部員でフリーランスライターの河原良雄氏が、ホンダを愛するようになった理由を、自身の経験を元に紐解きます。Vol.29は「ホンダはやっぱフツーじゃないよね」です。(デジタル編集:A Little Honda編集部)

変なこと3:ホイールを固定するナットの形状

最後はものすごく小さなところだが、ホイールを固定するナットの形状の話である。

一般的にはテーパー、つまり円錐形のナットでホイールを締め付けて固定する。ところがホンダは球形を採用しているのである。「大差ないじゃん」と言うなかれ。世界的に見て、球形でホイールを締めているのはホンダとメルセデスベンツだけなのだ。

メルセデスベンツの技術者に訊いたところでは「より多くの面で固定できるから」とのこと。メルセデスベンツはナットではなくボルトだがホイールへの当たり面は一緒だ。テーパーを採用しているアウディは最近角度を変えて、より当たり面を拡げる方向にあると聞けば納得である。ちなみに私の友人のビート。

画像: 変なこと3:ホイールを固定するナットの形状

中古で購入したゆえ、純正アルミホイールにもかかわらず、フツーのテーパーナットで固定されていた。整備したディーラーの工場長はこれを発見して純正ナットへの交換を薦めたという。別にガタが出ていたわけではないし、200km/hで走るわけではないけど純正ホイールは純正ナットで固定したほうがいい。些細なことかもしれないがホンダの走りへのこだわりがホイールナットにあるのだ。

こうしたホンダのこだわりにホンダ党は「なるほど」と感じ入る。そんなホンダ党が今後も増殖してくれることに大いに期待したい!

「ホンダ偏愛主義」を1から振り返るならこちらから!

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