連載『ホンダ偏愛主義』。自他共に認めるホンダマニア・元Motor Magazine誌編集部員でフリーランスライターの河原良雄氏が、ホンダを愛するようになった理由を、自身の経験を元に紐解きます。Vol.29は「ホンダはやっぱフツーじゃないよね」です。(デジタル編集:A Little Honda編集部)

変なこと2:ルーフの造り方

次にルーフの造り方である。たとえばN-ONE。ルーフには左右に黒いモールが埋め込まれている。実はコレ、本田宗一郎さんの遺産なのである。スタートは1970年登場のホンダ1300クーペだった。

画像1: 変なこと2:ルーフの造り方

それまでルーフは左右のパネルと溶接で合体した後、継ぎ目を加工して平坦にしていた。「工程の無駄だ。逆に継ぎ目を活かして、そこにモールを被せればアクセントにもなる」と本田さん。そのとおりルーフの左右のメッキモールはデザインとしても秀逸だった。

以降、ライフ、シビック、アコード……と、この手法は受け継がれていくことなったのだ。ただし、昔の樹脂メッキモールは経年変化で縮んでしまい、ちょっと無様なことに。まあ、これも愛嬌と思ってしまうのがホンダ党の器の大きなところかもしれない。

画像2: 変なこと2:ルーフの造り方
画像3: 変なこと2:ルーフの造り方

変なこと3:ホイールを固定するナットの形状>>

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