予選はルーカス・マヒアスが今季4度目のポールポジションを獲得!
今季絶好調のヤマハ勢は今回も予選で速さを見せました。ポールポジションはルーカス・マヒアス(GRT YAMAHA OFFICIAL WORLDSSP TEAM)が獲得、2位にはチームメイトのフェデリコ・カリカスロ(GRT YAMAHA OFFICIAL WORLDSSP TEAM)、3位にはサンドロ・コルテセ(KALLIO RACING)が入りました。コルテセはポルティマオで初レースにも関わらずフリー走行から好調!初コースにも関わらずフロントローに並びました。
日本人ライダーの大久保(KAWASAKI PUCCETTI RACING)は予選9位とシングルポジションを獲得しました。
最後の最後にドラマが!カリカスロがポルトガルGPを制す!
レースはいきなりの波乱から幕開け。予選4位から好スタートを切ったジュール・クルーゼル(NRT)がトップに立ちます。
しかし2周目にマヒアスがクルーゼルを1コーナーで抜き返しトップに浮上。2位に落ちたクルーゼルを3位のコルテセが5コーナーのインサイドに入りオーバーテイクを試みるもコルテセがスリップダウン!アウト側にいたクルーゼルを巻き込み転倒してしまします。
コルテセはすぐにコースに復帰するもクルーゼルはここでリタイア。ランキング1位と2位の両者が接触してしまいました。順位を落としたコルテせは順当にポジションを回復していきます。後続に十分なマージンを築きファイナルラップに入るマヒアス。しかし残り1周となるストレートでまさかのリアタイヤがパンク!!ストーレートエンドでマシンを止めてしまいました。
これで2位のカリカスロが優勝かと思いきや突然レース中止を意味するレッドフラッグが出されます。実はマヒアスがタイヤをパンクさせる直前、11コーナーで接触事故が発生したためレースが中断されたのです。レースは再開されないことが決まり、1周前の順位が適用され、パンクしてしまったマヒアスが優勝に再び返り咲くことになります。
しかしまたしても一波乱!リアタイヤがパンクした状態で転倒しながらもピットに帰ってきたマヒアスでしたが、「レースが再開される、されない関係なく、次のレースに出れる状態をレース中断してから5分以内に整えなければいけない」つまりピットに5分以内に帰ってこなければいけないというレギュレーションが適応され、ピットに帰ってくるまで6分費やしたマヒアスはリタイヤ扱いとなり、2位のカリカスロが優勝となりました。
地獄から天国、そして再び地獄に叩き落とされたマヒアス。完璧にマヒアスのレースだっただけに辛い週末となりました。
2位にはカイル・スミス(CIA LANDLORD INSURANCE HONDA)が入り自己最高リザルト、さらにホンダのマシンが表彰台に上がるのは2016年以来となりました。
3位には今季アグスタで奮闘しているラファエル・デ・ロサ(MV AGUSTA REPARTO CORSE BY VAMAG)が入りました。
決勝結果
WSSも残り3戦。今回ノーポイントに終わってしまったクルーゼルはコルテセとの差が16ポイント差に広がってしまいました。しかしまだ逆転できる差ではあるので、残りのレースから目が離せません!大久保選手もシングルフィニッシュでシリーズ後半から尻上がりに調子が上がってきました。チャンピオン争い、そして日本人ライダーの活躍に注目しましょう!