いじめられっ子の太っちょが1日6時間x20年の筋トレで大変身
高校時代はスーパースターで誰からも憧れられていた少年カルヴィンは、高校卒業後はその輝きをどんどん失い、今では出世の道を絶たれた中年の会計士として不遇を囲っていた。
その彼の前に突然姿を現したのは、高校時代はいじめられっ子でだらしなく太っていたボブ。ところが20年ぶりに会ったボブは、見違えるように鍛え抜かれた巨漢マッチョになっていた。
しかもボブは、CIAのエージェントで、身に覚えのない疑いをかけられて追われる身だという。最初はボブの言葉を信じなかったカルヴィンだが、やがてボブを助けて国家テロの陰謀を挫く命がけの冒険へと巻き込まれていく・・・。
徹頭徹尾コメディタッチで描かれる、ドウェイン・ジョンソン 主演のスパイアクション。
みどころは、相棒カルヴィンを演じるケヴィン・ハートのコミカルな演技。
ドウェイン・ジョンソンの巨体に対して、見るからに小柄の彼だが、存在感は大きく 不本意にも揉め事に巻き込まれていく中年サラリーマンの不安や動揺を実に楽しげに演じている。また、彼カルヴィンに助けられたという高校時代の記憶をいつまでも忘れずに、彼を親友であり英雄と無邪気に信じるボブの期待を、重苦しく迷惑に感じながらも徐々にその純粋な想いに応えたいと念じ、かつての輝きを取り戻していく様を見事に演じている、
映画的にはB級そのものだが、ドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートの渾身の演技がこの作品を上等なエンターテインメントにしているのだ。2人の掛け合いを見るだけでも本作を楽しむ価値があると言えるだろう。
余談だが、カルヴィンの妻マギーを演じている女優は、TVドラマの「フラッシュ」にも登場しているダニエル・ニコレット。