世界中、どこに行ってもホンダ車は元気に走っている。これは海外取材に出かけたときに世界の街角で見かけたホンダ車を撮影した、その記録である。今回はオーストリアのシュタイアとリーツェン、シュラトミング編だ。
ホンダの大ヒットコンパクトカー「フィット」。欧州では「ジャズ」と呼ばれていることを知っている人も意外と多いかもしれない。
コンパクトカーが元気に走り回るヨーロッパでは、そんなジャズを街中で見かけることがとても多い。ここでお見せするのは取材でオーストリアを訪れた6月末〜7月初旬に遭遇した数台のジャズである。
ジャズは、日本ではフィットとして売られているクルマだが、当時(2001年)、ホンダが新たに開発したグローバルスモールプラットフォームを採用、燃料タンクを車体中央下に配置したセンタータンクレイアウトにより優れたパッケージングを実現したコンパクトカーである。
そんなフィットは、2002年に日本での年間販売台数1位にもなっている。これは33年間トップを守り続けてきたトヨタカローラを抜く快挙で、ニュースとしても各メディアで大きく取り上げられた。
そんなジャズ(=フィット)に出会ったのはオーストリアのシュタイアという工業都市だ。自動車産業の盛んなここでは当然、“クルマの善し悪し”を見極める感覚を持っている人が多い。そんな場所で多くホンダ車を見かけたことは、日本人としてなんとも誇らしい気持である。
実は、この「ジャズ」という名前。ホンダは1986年から発売していたアメリカンタイプの50ccバイクにも使用していた。その生産が終わった後、2001年からフィットの欧州名として「ジャズ」が採用されることになったというわけだ。
さて、次はどこでどんなホンダ車に会えるのか。楽しみだ。
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